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アメリカ国務省のケビン・メア日本部長が「沖縄の人はゆすりの名人だ」などと発言した問題で、県議会は8日、発言に対する抗議決議を全会一致で可決しました。
メア日本部長は、沖縄訪問を前にしたアメリカの学生らへの講義の中で「沖縄の人はゆすりの名人」「怠惰でゴーヤーも栽培できない」などと発言したものです。
県議会は抗議決議の中でメア発言を厳しく批判しました。抗議決議を読みあげた自民党の池間淳議員は「基地のない平和で安心・安全な沖縄県をつくることを切に願ってきた沖縄県民の心をまさに踏みにじるものであり、県民を愚弄し侮辱した発言にほかならず、断じて許せるものではない」と述べました。
抗議決議はメア日本部長対し、発言の撤回と県民に対する謝罪を求めています。議会は10日にも駐日アメリカ大使館に抗議する予定です。
また、那覇市議会もケビン・メア日本部長の「ゆすりの名人」発言に対する抗議決議を全会一致で可決しました。
休会中の那覇市議会は7日の報道を受け、急きょ8日に本会議を開き「今なお過重な基地負担を強いられている沖縄県民を愚弄し侮辱するメア発言は断じて容認できない」と抗議決議を自民党の渡久地政作議員が読み上げました。
また那覇市議会の決議は、メア日本部長に対し厳重に抗議するとともに、メア部長の発言の撤回と謝罪、辞任を求めており、決議は全会一致で可決されました。
9日は名護市議会でも抗議決議を可決する予定で、抗議の声は今後、県内各地に広がる見通しです。