2月23日午前6時20分ごろ、100人を超える大人数で東村高江のヘリパッド建設現場にやってきた防衛省の職員らは次々と住民らが作ったネットをくぐって中に入り作業を始めました。
反対する住民らが次々に駆け付け、作業を中断してほしいと呼びかけましたが10トントラック2台分の建築資材の搬入は完了しました。糸数慶子参議院議員は「防衛省は県民に対しきちんと説明をしてほしい」と詰め寄りました。
糸数慶子参議院議員は「午前6時半、7時という早朝にやってくること自体異常ですよね。負担を軽減しますよと言いながら新たな基地。まさに基地の強化固定化。住民を無視する形でやっている」と厳しく批判しました。
一方、防衛省にはWWFジャパンや環境法律家連盟などが訪、多様性豊かな森と地域住民の生活を壊すヘリパッド建設作業を速やかに中止するよう求めました。
そして、建設計画では、無障害物帯を含めて直径75メートルにもなる巨大なヘリパッドが6箇所も作られるがそこで大型の垂直離着陸機オスプレイが演習をすれば地球上で沖縄島にしか生息しないノグチゲラやヤンバルクイナなど多くの固有種の脅威になると指摘しました。
一方防衛省はこれは基地の返還に伴う移設であり、基地負担の軽減に繋がると認識していると述べました。WWFジャパンの花輪伸一さんは、「3月から6月はノグチゲラの繁殖期間。工事はやらないとアセスに書かれている。これをきちんと守るように」と、要請内容を話しました。
2006年の環境調査によれば予定地周辺の野生生物は4158種にも及び絶滅の恐れがある種が177種生息しています。また、日本は2012年まで「生物多様性条約締結国会議」の議長国でありながら2010年のCOP10で掲げた「生物多様性の損失を止める緊急行動」の趣旨にも反するとしてヘリパッド計画の中止を求めました。