民主党県連の代表に就任した新垣安弘県議「民主党沖縄県連は他府県と比べて苦しい状況に置かれていますが、あくまでも県民の皆さんの立場で党本部と政府との交渉をやってまいります」
先週末、民主党県連の臨時大会で挨拶に立ったのは新しい県連代表に選ばれた新垣安弘県議会議員。その船出は厳しいものとなりました。
民主党県連・玉城和信糸満市議「代議員そのものの選出に関して疑義があり」
それは臨時大会冒頭でのこと。代表選びの重要な一票を託されたのが所属議員や党員、サポーター1700人から選出された56人の代議員。しかし、その選出方法が不透明だとして、議員6人を含む16人が選挙をボイコットしたのです。
そして新垣県議の対立候補、玉城デニー衆議院議員も立候補を辞退しました。
民主党県連・玉城デニー衆院議員「こういう状態で選挙をやっても無意味だとわかりましたので」
そもそも混乱の発端は去年の知事選にさかのぼります。普天間問題を巡る党本部とのねじれから、政権与党でありながら、候補者擁立を断念した民主党県連。
党本部に目をつけられても、一貫して普天間基地の「県外、国外移設」を主張してきた候補を支援すべきとする議員たちが喜納代表の反対を押し切って応援。
また12月議会では、県立浦添看護学校の民営化を巡り、県連内で意見が対立。県連所属の県議会議員2人が賛成に回ったことで、党最大の支援組織・連合との溝が深まり、内部紛争に拍車がかかったのです。
連合沖縄・仲村信正会長「政策転換すると期待したけれど、政策は後戻りした感が否めない。そのことに対する不満は、民主党支持労組にも充満しています」
後味の悪い選挙の結果、新たな代表に選ばれた新垣県議は—。
民主党県連の代表に就任した新垣安弘県議「ご不満あってのことでしょうから、そこはしっかり聞いていきたいと思いますし、そこから始めたい」
重要な課題を抱える中、県連が政府とのパイプ役として機能できるのか。内部の足並みは揃わず、かじ取りは困難極めることが予想されます。