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東村高江区のアメリカ軍ヘリパッド建設問題で、建設に反対する住民らを国が通行妨害で訴えた裁判の口頭弁論が、1月26日、那覇地裁でありましたが、住民や支援者が那覇地裁にいる間に、国は高江区で工事を強行し、住民が強く批判しています。

那覇地裁では1月26日午前11時から、ヘリパッド建設に反対する高江区の住民2人が国に訴えられている裁判の口頭弁論が予定されていました。その前に開かれた集会には支援する人たちおよそ30人が高江区などから駆け付け、「国が住民を弾圧する行為は許さない」などと声をあげました。

ところが、それとほぼ同じころ、反対住民の多くが出払っていた高江区のヘリパッド建設現場には、沖縄防衛局の職員や作業員などおよそ30人が到着。工事用道路の砂利の搬入などを始めました。

現場にいた沖縄平和運動センターの山城博治事務局長は、「作業員・(沖縄防衛)局職員で押しかけて、今、砂利袋を入れて、ブル(トーザー)で道を広げて、そこに砂利を敷いてユンボで手入れするという作業をしていますね。裁判所が勧告することを無視して工事の強行に入るということについての憤り、私たちは腹のそこから怒りをおぼえています」と批判しました。

工事は現場に残っていた住民たちの抗議を受け、1時間あまりで終了したということですが、この一報が那覇で裁判を傍聴していた住民たちの耳に入ると法廷内が一時騒然となりました。

裁判の終了後には、住民たちが国の担当者に対して抗議する場面も見られました。伊佐真次さんは「彼ら本当に人がいない隙を狙ってきて、ぱっと終わらしてさっと帰っていくというような方法がずっと続いています。

本当にこういうやり方は許したらいかん」と怒りを表し、安次嶺現達さんは「裁判をしながら片方では工事を進めること自体が許せないと思いますけど。今すぐにでも飛んでいきたいですけども」と国の姿勢を批判しました。