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1票の価値に格差が生じたのは憲法違反だとして、那覇市の弁護士が2010年7月の参議院選挙の選挙無効を訴えていた裁判で、福岡高裁那覇支部は25日「違憲状態にある」という判断を示しました。
この裁判は、那覇市の林朋寛弁護士が2010年7月に行われた参議院選挙で、選挙区の定数と有権者の数の違いで、選挙区によって1票の価値に格差があるとして、選挙の無効を訴えていたものです。
25日の判決で、高裁那覇支部の橋本良成裁判長は、沖縄選挙区は鳥取県を基準とすると、およそ0.5票しか与えられていないとした上で、原告の平等権は公職選挙法の議員定数配分規定によって侵害されているとして「違憲状態にある」との判断を示しました。
林朋寛弁護士は「あとは国会が投票価値の平等を実現する選挙制度の改革をすべきだという判断が出されたと考えます」と話しました。
また、選挙無効の請求に関しては、国会が是正しなかったとは言えないとして棄却しています。