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1月19日に沖縄入りした北沢防衛大臣は20日、県庁で仲井真知事と会談し、基地負担軽減策を示した上で、改めて日米合意の実現に向け理解を求めました。
北沢俊美防衛大臣は、嘉手納基地のF15戦闘機の訓練の一部を最大20機、最大20日程度グアムに移転することを日米合同委員会で合意したことや金武町のギンバル訓練場の返還にめどが立ったことなど、基地負担軽減の具体策を示しました。
これに対し、仲井真知事は北沢大臣に、普天間基地の県外移設や危険性の除去など国に負担軽減の取り組みを求める9項目の要望書を提出しました。
要望を受けた北沢大臣は「簡単にできるものではない、十分承知しています。沖縄の人に負担軽減を実感できるものにしたい」と話しました。しかし仲井真知事「どのようにして普天間の一日も早い返還を実現するかという答えをしっかり出してもらわないと、答えになりませんからね」と冷ややかに話していました。
知事との会談を終えた北沢防衛大臣は、航空自衛隊のヘリコプターに乗り込み、上空から米軍基地などを視察しながら嘉手納基地へと向かいました。
北沢大臣はこの後、金武町のギンバル訓練場を訪れ、儀武剛金武町長と会いました。その中で北沢大臣は、今年7月までにギンバル訓練場がアメリカ軍から日本政府に返還されると町側に伝えました。
さらに普天間基地に移動した北沢大臣は、キャンプキンザーのタレリ司令官と面会して、日米合意の実現に向けた協力関係を確認しました。
北沢大臣は夕方に沖縄を離れましたが、21日午後には枝野官房長官兼沖縄担当大臣が沖縄入りすることになっています。