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2010年12月、東村高江区でヘリパッドの建設に反対する住民たちの監視テントがアメリカ軍のヘリコプターの風圧で壊される被害がありました。住民たちの要求に、沖縄防衛局の真部局長が13日、ようやく現場を訪れ、被害状況の説明を受けました。真部局長は被害をしっかり把握したのでしょうか。

沖縄平和運動センター事務局長の山城博治さんは「(米軍ヘリが)この車の真上にやってきて、一瞬音が止まりました。殺気を感じて車から逃げようと思ったが、すぐ暴風が飛び交って空気が渦のように回りました」と当時の様子を説明しました。

山城博治さんは2010年12月23日の夜、監視テントのそばに停めた車内にいたところ、ヘリの突風に襲われました。15年前、日米両政府は北部訓練場のおよそ半分を返還する代わりに、返還予定地にあるヘリパッドを高江区を囲むように移設することに合意。しかしそれは住民地域に近く、さらにオスプレイも使用すると見られることから、住民たちとともに建設に反対しています。

沖縄防衛局の真部朗局長は「(米側は)ヘリコプター1機が通常訓練を行っていた。それからヘリコプターはホバリングはしていない。パイロットの証言によればこちらのテントの上空は飛行していない」と米軍の言い分を述べました。

高江区の女性の「今見ましたよね、それに対して『私はこう思う』というふうにぜひ言ってほしいと思うんですが」と問いかけに真部局長は「米側と被害に遭われたという山城さんの側とでちょっとというかある程度食い違いがある」とだけ答えました。

記者の「アメリカ側に問い合わせて実際に通常訓練でこういう被害が出たことが明らかになった場合、このN4でのヘリパッドは危険だ、断念するよう求める考えはありますか」との質問に対し、真部局長は「まだ仮定の問題ですので、今後の推移によって対応を考えていきたいと思います」とかわしました。