土曜日行われた沖縄県ジュニアサッカー大会小学6年生にとっては九州大会への派遣がかかった最後の大会歓喜と涙が子ども達を包みました。
県内48のクラブチームが集まった沖縄県ジュニアサッカー大会。小学6年にとっては県内ナンバー1を決める最後の大舞台。優勝候補の一角、九州選抜メンバー3人を擁する識名FCのキャプテン:山内章矢くんも気合が入っていました。
山内くん「6年生最後の大会なので優勝しないといけないと」指導にあたる仲里監督と山内くんとの出会いは今から4年前
試合後 仲里監督「小さい頃はやんちゃで手のつけられなかった子どもだったんですけども」そんな彼を変えたのは、2年前に監督と交わしたこんな約束でした。
山内くん「お兄ちゃんが県トレ(選抜)まで行ったのでそれを越すという約束でした」
仲里監督「自分もこういう風に(選抜メンバー)なりたいって」「初めて僕に指導を請うような言葉がかえってきたもんですから」「こちらも胸が熱くなって、指切りをしようと」
兄を超えたいと監督の厳しい練習に耐え5年生から選抜メンバー入りを果たした山内くん監督への感謝の気持ちをプレーで表したいと考えていました。
山内くん「(監督に)自分らしいプレーを最後に見せたいと思います」
準決勝の相手:石嶺JFCはこれまでの3試合で15得点1失点の強豪。試合序盤、緊張で固さの見られる識名を石嶺の攻撃力が襲います。
石嶺が2点先制,しかし前半14分,識名は2番米城(よねしろ)くんのクロスに9番長崎くんが合わせて・・・ ゴール!
監督小さいガッツポーズ,そして前半終了間際につかんだフリーキックのチャンス!キッカーは山内くん!試合後山内君「決めるって思ったけど」惜しくも外れてしまいます。識名、同点に追いつくことができません。
後半にはいると石嶺はさらに攻撃をたたみかけ・・・ 3点目を奪われてしまいます。それでもあきらめない山内くん,絶好のチャンスをつくりますが・・・ わずかにオフサイド。必死の攻撃も石嶺の厚いディフェンスに阻まれ最後まで追加点を奪えなかった識名FC,結局4対1で最後の九州大会の切符をつかむことはできませんでした。
試合後円陣仲里監督「チャレンジなくして点なんか取れないだろう、そうだろう章矢」緊張で固くなったプレーに涙する山内くん,でもこのくやしさが次のステージへの力になるはずです。
試合後仲里監督「自分のハートのコントロールをつかんでもらって、上のジュニアユースに向けてのステップアップにしてくれたらって」
試合後山内君「中学校でもこの悔しさを生かしてがんばりたいと思います」そして県内ナンバー1をかけた戦いは・・・決勝戦石嶺JFC対ヴィクサーレ沖縄FCジュニア,石嶺JFCを相手に2点を先制したヴィクサーレが石嶺の後半の猛攻を抑えて2連覇を達成!
涙をのんだ46チームの思いも胸にヴィクサーレと石嶺は3月大分で開催される九州大会に挑みます。