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事実上の一騎打ちと見られる仲井真さんと伊波さん。普天間基地の移設問題に対して、仲井真さんは「県外移設」、伊波さんは「県内反対」と主張しています。

両陣営の戦いと政府が普天間基地の移設先としている名護市辺野古の住民が、2人の基地政策をどう見ているのかを取材しました。

仲井真候補「普天間基地は、日米合意を見直しをしてもらって県外へ。日本全体で安全保障の問題は考えてもらいます」

伊波候補「新しい基地をこの沖縄に作らせようとする日米両政府の圧力を県民の力ではねのけていこうではありませんか」

両候補の主張は一見同じように聞こえます。お互いの相違点はどこなのか?同じ質問をぶつけてみました。

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仲井真候補「(Q:相手候補との違いを教えてください)民主党の引き金で県外という話になってきた以上、私もベストな選択は県外ということでやってきたんですが、また元に戻った。そうすると、やっぱり県外で日本国全体で、全国民で考えてもらうほうが結局早いと思う」

仲井真さんは、県外移設が最も現実的で早いと話します。一方、伊波さんは・・・。

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伊波候補「(Q:相手候補との違いを教えてください)当事者として、米国政府に、米国連邦議会に、米国民に対しても、そこまで行って、自ら訴える。政府にも国会議員に対しても。国民に対しても訴えていく」

伊波さんは、宜野湾市長時代から基地対策に取り組んできた実績を強調します。

また、各陣営は舌戦をスタート、相手候補の政策を攻撃します。

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仲井真陣営・翁長雄志那覇市長「私たちは沖縄の基地負担の軽減に頑張っているわけでありますが、向こうは反安保条約、日米安保条約、反米反安保。この私たちの土俵とは違うところから、イデオロギーの視点でこの問題を解決しようとしています」

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伊波陣営・瑞慶覧長方さん(元社大党委員長)「現職はぶれっぱなしです。初めは辺野古への基地は賛成していた。選挙に向けて今度は県外だと言い始めています。こういった目標の定まらない人に舵を渡すわけにはいきません」

政府が移設先としている名護市辺野古地区の人々は二人の基地政策をどう見ているのでしょうか。

許田さん(仲井真さん支持)「仲井真さんは頭のいい人ですから。自民党の流れから民主党の政権に変わり、けっこう柔軟に対応していると思います」

安次富さん(伊波さん支持)「(伊波さんは)宜野湾の普天間基地の返還を求めて、米国に直訴する。あるいは、日本政府に対して問題提起をする」

14年に渡って翻弄され続ける辺野古の住民たち。そこには、疲れの色も浮かんでいます。

仲村さん(仲井真さん支持)「知事での基地問題が変わるかな。また辺野古に話はそのまま戻ってくるんじゃない」

西川さん(伊波さん支持)「選挙の度に、集落の中でどうしてもいがみあいが生じる。やはりうんざりという気持ちがあると思います」

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新しい知事はこのようなムードを払拭できるのでしょうか。普天間問題に詳しい沖縄国際大学の佐藤教授は、知事に求められるものについて話します。

佐藤教授「沖縄県知事が日本政府と1対1で交渉しなければいけない。さらに、アメリカとも交渉しなければならない。ひとつの県の知事として、できるわけないことをしなくてはならないのが沖縄の知事」

住民も基地問題の解決に向けて、今回の選挙に望みをつなぎます。

許田さん(仲井真さん支持)「何らかのアクションが必要なことは間違いない。この地域に」

西川さん(伊波さん支持)「伊波さんだろうが仲井真さんだろうが、どちらかが当選した場合には、やはりこの基地問題というものは、どうしても第一優先順位にしていただいて、この問題から先に解決してもらいたいというのが我々の本当の思いです」

辺野古からは、現状を何とかしたいと願う住民の切実な思いが伝わってきました。

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なお、幸福実現党の金城竜郎さんは「県内移設」を訴えています。

基地問題では争点が見えにくいといわれる今回の知事選では、候補者が基地問題をどのような手法で解決すると訴えているのか。新しい知事には、この問題を県外・国外へ発信し、解決に向けて、日米両政府と強く交渉できる人間が求められています。