多くの方からご協力いただいています「QAB美ら島募金」もことしで8年目。その感謝を込めて、座間味ダイビング協会が実施しているのが「サンゴ観察ツアー」です。
一時は慶良間諸島のサンゴを駆逐する勢いだったオニヒトデの氾濫も地元ダイバーの捕獲作業でほぼ収束。今年は水温も上昇しなかったお陰で白化現象もなく、美しい海が戻ってきました。再生しつつあるサンゴの状況を観察しました。やまだ記者です。
8回目を迎える「サンゴ観察ツアー」今年は38人が参加しました。前日までは大雨で船がストップ… しかし、皆さんの強い思いが天に通じたのか、数時間前まで降っていた雨も止み、意気揚々と船に乗り込みます。
子供「楽しみ!」何が楽しみ?「サンゴ!」「いろいろなサンゴを見れるのが楽しみ!」男性「離島ってなるとやっぱり、もっと綺麗な、色とりどりの綺麗なサンゴが見れると思って楽しみです」それぞれの期待をこめて船は座間味へ!
現地に着く頃には、雲の切れ目からすこしづつ太陽が顔を出し始めました。
ボートに乗り込むその前に、サンゴの勉強会が開かれました。講師は琉球大学の酒井教授です。これで海の見方もOK! これからサンゴツアーに出発です。では、行ってきます!!
グラスボートではみんな楽しくわいわい海の底をじっと見る。綺麗な海の底・そしてサンゴ!サンゴの周りには魚もいっぱい!え!?海がめ?オニヒトデ?どこどこ!?とっても綺麗な海の花畑。しかし7〜8年前はオニヒトデの大量発生でサンゴは生存の危機を迎えていました。
ダイビング協会 又吉会長「悪くなったのは、白化減少とオニヒトデで、今は再生しています。オニヒトデを20万匹駆除していますので。現在はレイシ貝、サンゴを食べるオニヒトデ以外のもいるんですよ。とっても小さいんですけど、ひとつ一つピンセットで取っていくそれとですね、ネットにサンゴをはやして、それを成長させ、それをきってサンゴを増やしていくと。」
地道で熱心な保護活動の成果です。
親子3人組「綺麗でしたね。きれいでした!」母さん「イメージしていた海より綺麗だった。」女性「はい。もう本とかで見るより全然綺麗でしたね。こんなに種類があるとは思わずに。もうとっても楽しかったです」子供「海綺麗だった」「サンゴがいっぱいあった。青とか黄色」
ダイビング協会 又吉会長「私達の最終目標というのがありまして、やっぱり世界自然遺産まで。国定公園から国立公園に格上げしないといけないっていうのが」「それが出来ると次の段階が世界自然遺産となるんですけどね。」座間味の夢は大きく広がります。
オニヒトデの氾濫も終息しましたが、まだまだ害虫との闘いはイタチゴッコです。QABでは現在もレイシ貝の一種のヒメシロレイシ貝や白レイシ貝などサンゴを食べる害虫の駆除やサンゴの正しい移植や育成を応援しています。