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2010知事選「選択」。きょうは事実上の一騎打ちとなっている現職・仲井真さん、新人・伊波さんの公約を概観してみます。お二人の人柄の違いにも注目です。

第一声,仲井真さん「私にはウチナーンチュの誇りがある」伊波さん「平和な沖縄を作ります。県民の暮らしを守ります」

ついに戦いの火ぶたが切って落とされた県知事選挙。入念な準備でこの日を迎えた二人、自然と演説にも力が入りました。まずは、全国的にも注目されていたはずの普天間基地移設問題。直前になって、仲井真さんが「県外」に転じたため、争点としては、ボヤけてしまった感もあります。

伊波さん(政策発表)「普天間基地の県内移設に反対し、閉鎖、返還を求めて直ちに行動を越こし、普天間基地問題を決着させます」仲井真さん(政策発表)「日米共同声明を見直して、そして県外移設を政府に強く求めるという政策になっております」そんなお二人に、ちょっとソフトな質問をぶつけてみました。

座右の銘は

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仲井真さん「よくゴルフに使う『ネバーアップ、ネバーイン』とかいうのあるでしょ?届かなければ入らないというね。それとネバーギブアップとが重なってですね、そんな感じのことですね」「目標に届かなければ目標は達成できない」

伊波さん「いつもずいぶん前から『基地のない平和な沖縄』と言ってるんですね。」「基地のない沖縄と座右の銘に書いていて、他の人からは何で宜野湾市長なのにという言い方をするんだけど、気持ちはいつもそういう気持ちですと話していた」

続いては、経済問題。

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仲井真さんは、新しい沖縄振興法・跡地利用促進法・一括交付金の3点セットで経済活性化を進め、県民所得全国中位を目指します。伊波さんは、生活密着型・自然再生型の公共工事など、「沖縄版ニューディール」と名付けた政策を提唱しています。

伊波さん(公開討論)「沖縄版ニューディールっていうのは、例えば既存の建物でも耐震化が遅れているもの、それを作り直していく。病院とかですね。それだけでも需要がある。それを前倒しでやっていく」

仲井真さん(公開討論)「いよいよ沖縄県は、ある意味で基礎は整ってきたと思います。ですから次はいつまでも下だった県民所得をグイグイ上げていく」

おすすめの本、映画は?

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仲井真さん「本というか、ディービーディー(DVD)。出張が多いもんですからね。僕はDVDプレーヤーを持って、DVDで画像見ながらね」「DVDでいえば、やっぱり僕らの世代で言えば釣りバカ日誌とか寅さんが好きでしてね」「そういう感じで今頭に入れてますよ、ディービーディーで!」

伊波さん「海からの贈り物という本、小さい本なんですけどね、何度か読み返したことは覚えてますけどね」「僕らが悩むことは、実際は、海の広さと比べるとほんとに些細なことだよと感じさせてくれますし」

続いては雇用について。

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現職の強みか、仲井真さんは就業者を37000人増やした、という実績をアピール。一方、伊波さんは企業誘致のみでなく、農林水産業の育成、製造業の雇用拡大を図り、失業率5%台を目指すとしています。

仲井真さん(政策発表会)「私が知事にしていただいたこの4年の間で、失業率はかなり改善してきましたよ。就業者数、最近月では37000あるんですね」

伊波さん(緊急アピール)「若者の完全失業率は15.4%と全国の2倍。今の県政は完全失業率を改善したかのように発言していますがとんでもないことであると思います」

最後に、恐縮ですが、こんな質問をしてみました。人生最後の食事、何を食べますか?

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伊波さん「ああなるほどね、沖縄そばか豚肉料理にしましょうかね」「そばもね、そばが好きというだけじゃなくて三枚肉が入っていたりする、フフフッ、というのが一番いい。三枚肉の入っていないそばはいや、肉、肉。肉が全然入ってないのはね・・・」

仲井真さん「あまり考えたことないんで、人生最後の食事ねぇ、うーん、氷あずきが割に好きなんですよ、氷あずき。あれなら食べやすそうじゃないですかね」

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外観の色遣いは、何となく似ている二人のマニフェスト。しかし、政策も人柄も思いも、色は異なります。知事選には、この他幸福実現党の金城タツローさんも立候補していて、普天間基地の県内移設などを訴えています。投票日まで2週間、これからの沖縄を誰に託すのか。選ぶのは、あなたです。

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