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65年前のきょう、ようやく那覇にも住民が帰ってきました。先遣隊は壺屋焼きの職人たちでした。陶芸の町、那覇市壺屋。毎年11月には陶器まつりが開かれ地域の子どもたちから観光客まで、大勢の人たちで賑わいます。

那覇市の戦後復興はここ壺屋から始まりました。65年前のきょう、戦前からの陶工を中心とする103人が壺屋の町に入りました。生活に欠かせない食器ですが、戦火で全てを失った沖縄では空き缶や瓶を割った物で代用していました。

その食器類や瓦を作るためにアメリカ軍は壺屋の陶工職人たちを那覇地区の先遣隊として許可したのでした。それから一カ月後の12月、壺屋の街ではいくつもの窯に力強い炎がともされ立ち上る煙とともに那覇の復興は始まったのです。