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沖縄返還に伴う日米両政府の密約を認めた一審判決を不服として、国が控訴した密約文書開示請求訴訟の第1回口頭弁論が、26日、東京高裁で開かれ原告側は意見陳述で国の認識の甘さを批判しました。
この裁判は、沖縄返還に伴う「密約」の存在をめぐって争われているもので、密約文書の存在を否定してきた国に対し一審の東京地裁は「知る権利をないがしろにした外務省の対応は不誠実で違法」として密約の存在を認定し関連文書の全面開示を求める原告側勝訴の判決を言い渡していました。
被告の国側は、この判決を不服として「政府の肩代わりは明確な文書でなく暗黙の了解だった」とする有識者委員会の報告書をもって、一審判決を破棄し開示請求を棄却するよう求めています。
26日の弁論では作家の沢地久枝さんらの意見陳述があり改めて一審判決を評価するとともに国の控訴について「事態の認識の浅さ、甘さ関係官庁の無責任さを露呈するものだ」と厳しく批判しました。