興南外間主将「九州の強い高校が集まって来る大会が始まったので、非常に楽しみでワクワクしています」
沖縄尚学当銘翔主将「全員で1球に集中して、チャンスでは一点を取るという気持ちでやっていきたいです」
土曜日に開幕した九州高校野球大会。県勢は県大会優勝の興南、そして準優勝の沖縄尚学が出場。ここ3年、沖縄尚学、長崎清峰、そして興南と、センバツ3連覇を果たす九州勢だけに、今年の九州大会は、注目度もアップしています。
おととい、初戦を迎えたのは沖縄尚学。対戦相手は、優勝候補の一角に名前が挙がる、宮崎の1位校、延岡学園でした。
試合は初回、沖尚のエース与座が2アウトまで追い込みますが、今大会屈指の逸材としても呼び声の高い、4番浜田晃成にレフト前へのタイムリーを浴び、1点を先制されます。
しかし沖尚のエース与座はその後も要所を突いた打たせて取るピッチングで、延岡打線を抑え、反撃を待ちます。
その反撃ののろしをあげたのは、エース与座自身でした。3回、1アウトの後、ヒットで出塁すると、続く、9番冨里の送りバントでセカンドへ進みます。
ここで、打席には1番、照屋永遠!レフト前のへの浅いあたり!しかし、2塁ランナーの与座は、果敢にホームへ突っ込みます!エースの勝利への執念で沖尚が同点に追いつきます。
その後も試合は、投手戦まま、互いに一歩も譲らず緊迫したゲームを展開します。
1点が欲しい沖尚は7回、1アウト2塁3塁の絶好のチャンスをつかみますが、まさかのサインミスでスクイズ失敗、さらにランナーも刺されて痛恨のダブルプレー。嫌なムードが漂いました。
しかし、続く8回、このムードを払拭したのはキャプテン当銘
当銘翔主将「ここで決めるという思いがあったので、自分のスイングが出来たと思います」
2アウトから出塁、チャンスを作ると延岡学園は、続く4番平安山を歩かせ、この試合ヒットのない5番新垣と勝負します。
新垣「後は打つだけだなと思ってました」
あたりはショートのミスを誘うタイムリーエラー!沖尚がついに逆転に成功します。
しかし、相手は優勝候補の延岡学園、9回には、1アウトから2者連続ヒットで、1塁3塁と、逆に沖尚が逆転サヨナラのピンチを背負います。
與座「絶対ここはもう自分が抑えて投げるという気持ちでずっと投げてました」
打球はセンターへの浅い犠牲フライ、同点延長と思われましたが、キャプテン当銘からの鍛え抜かれた連係で、ダブルプレーのゲームセット。沖縄尚学が粘りの野球で初戦を突破しました。
與座「あと1回勝たないとセンバツには行けないので、次の試合も一戦必勝で全員で勝ちにいきます」
比嘉公也監督「ひとつひとつとにかく地に足をつけて勝ち上がっていきたいと思います。もうとにかく公式戦は勝つことが一番なので100点を挙げてもいいかと思います」
そしてきょう、初戦を迎えたのは興南高校。相手は長崎の2位校、創成館でした。
興南は初回、エースの川満昴弥がたちあがりを攻められ、1アウト2塁1塁のピンチで4番にセカンド強襲のタイムリーを許し、先制点を奪われます。
しかし、川満はその後しっかり建て直し、2回以降は本来のピッチングを取り戻すと、試合開始を遅らせた降り続く雨が、5回、興南に見方します。この回、先頭バッター川満の打球は相手のミスを誘います。
雨の影響もあって、その後ノーアウト満塁のチャンスを迎えると打席には2番、新城拓!新城の打球は、セカンドの頭を越える2点タイムリー!我慢の興南が、ついに逆転に成功します!
さらに、続く3番キャプテン外間!ぬかるんだグラウンドで、再び相手にミスが生まれ、悪い環境を見方につけた興南が一挙に4点を奪い試合の主導権を握ります!
続く6回には頼れるバッター大城滉二のタイムリーでさらに1点を追加した興南が、5対1で初戦突破です!
勝った興南と沖尚は、明日センバツ出場が濃厚となるベスト4進出をかけ、準々決勝に挑みます。