今月、香港から沖縄を訪れた7組のカップルが合同で結婚式を挙げました。これまでアジアの富裕層をターゲットにしてきた沖縄でのリゾートウエディングを、さらに広げてアジア各国に発信しようという企画が進んでいます。山田記者のレポートです。
「とてもエキサイティング!とても嬉しい!!」「私たちは沖縄がとても好きです。とても美しい場所です!」
香港から沖縄に訪れた7組のカップル。旅の目的は沖縄での結婚式です。この結婚式ツアーは県の海外旅行者誘致支援事業の一環として香港と県内の旅行会社、そしてブライダル会社が協力して取り組んだ試験的な試みです。
「特に香港、台湾に目を向けて、直行便で飛んでいる地域をターゲットにしてウェディング企画を誘客しているところです。」
コンベンションビューローによると、香港や台湾からの旅行客は毎年増えていて、2008年度の1万人から、去年はおよそ3倍の2万9000人。今年は5万人を超えるという見通しも立っています。そこで目を付けたのがアジアを対象にした沖縄でのリゾートウェディング。合同で式を行うことによってコストを下げ、これまでのターゲットだった富裕層から中流層を取り込もうという戦略です。
Q香港では合同結婚式はポピュラーなんですか?「香港も合同結婚はあんまり多分やったことないんじゃないかと思うんですよ。凄く新しい発想だと思います。」
Q.日本では合同結婚式というのはあまり聞かないが抵抗はなかった?「楽しいことをシェアできたらもっと楽しいんじゃないかと思って。」「沢山の人が一緒に結婚式を挙げたら楽しいし、いい思い出になるんじゃないかと」
挙式、披露宴の他、航空券、4泊5日の宿泊代沖縄観光、写真代までついて日本円にしておよそ32万円という破格の料金も好評のようです。
県内初の試みとなる合同結婚式のため入念なリハーサルが行われております。それぞれ誓いの言葉を述べ、指輪を交換し、和気あいあいとアットホームな式となりました。
Q.また沖縄にこようと思いますか?「絶対旅行に行きますし、今回式を挙げて、後ろに(二人の写真を記した)金属プレートを作ってそこにおいておきますので、今度はそれを見に来ます。沖縄大好き!ありがとう!」
好評のうちに終了した合同結婚式。沖縄での今後の需要や課題を主催者はどう見ているのでしょうか?
「やはり中間層の方に向けてこうゆうパッケージツアーも必要だと思います。上海、北京だったりとか大陸のほうで浸透するには合同結婚式のスタイルは有効だと思いますね。安心してやっていく為にはやはり言葉(通訳)だと思います。」
沖縄でのリゾートウェディングを広く海外にアピールする今回の試み。いくつかの課題はありますが、海外観光客誘致の新たな形として今後期待が持てそうです。
挙式費用に加え、観光つき、宿泊つきとお得感のある今回のツアー募集は今年の6月からだったそうで、時間をかければさらに集客が見込めるかもしれません。沖縄のリゾートウエディングの魅力を発信できるか、あらたな取り組みに祐黙ですね。
観光に関して、どのカップルもそろってちゅら海水族館が感動的だと言っていました。そのほか、イルカショーや市場の魚などいずれも海に関わるもの。とにかく海と砂浜に感動していました。