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戦後2番目の高校、コザ高校が開校。授業の再開、同級生との再会。そこにはふたつの喜びがありました。
花城さん「だいたいあの一帯あたりでした。今はその跡形もない」
65年前の10月7日、沖縄市・室川小学校のわずかな敷地を利用してコザ高校は開校しました。
花城さん・中根さん「上はかやぶきだったかな?かやぶきはいい方でテントだった。床はなし」
教科書も筆記用具も全くなく始まった授業。しかし、花城さんたちにはそれ以上の喜びがありました。
花城さん「九死に一生を得た状態ですから、君もか君もいたかと、生き残った喜びがまっさきに出たね」
中根さん「先生方はあちこちを駆け回って、壕の入り口あたりから教科書を拾い集めて、それを教科書として使えるように」
4ヶ月後には現在のコザ高校の場所へと移動したため、ここには当時の面影は残っていませんが、3人にとってこの地は65年たった今でも忘れられない場所となっています。
花城清善さん「再会できて、もう一回一緒に勉強できるということ、それが何よりの当時のわれわれにとって喜びだった」