※ 著作権や肖像権などの都合により、全体または一部を配信できない場合があります。
沖縄戦に参加したアメリカ兵士の日記を紹介します。
1945年10月7日(日)
きょうもまた待機だけだった。こんな無意味な仕事から抜けられるのはいつの日になるのやら、とふと考えた。
この本は「アメリカ一水兵の沖縄戦日記」。名護市の崎山図書館から戦時中に本を持ち帰ったアメリカ兵が、戦後、お詫びの手紙と共に、持ち帰った本と自分が書いた本を図書館に送りました。著者はセア・ビビンズさん。その本はタイプで打った原稿をコピーしたものでした。
アイダホやオレゴンの山々を愛するけれど、家族がいなければアメリカに帰る気にはなれない。女・子供など罪のない人々に原爆を落とす国の一員にはなりたくない。他の国の人々が我々をどう思っているだろうか。
本にはアイダホ州で牧畜を営んでいたビビンズさんが戦場へ駆り出され、再び郷里へ帰るまでの出来事がつぶさに記録されています
名護市役所・金城進さん「戦争体験を被害者の立場で聞く機会は多いんですけど、もう一方の立場から、戦争にかかわった方の思いが日記から読み取れて、ある意味でまた別の視点から見れたのかと」
故郷アイダホで普通に暮らしてきた人間が見た驚きや悲しみ、そして怒りを綴った日記。日付はビビンズさんが日本を去る11月まで続きます。