私たちが生活していく中で、必ずでてくるのがゴミです。そのゴミを資源に変えるリサイクルについて考えようというリサイクル工場見学エコツアーに山城記者が同行しました。
沖縄リサイクル運動市民の会が主催したこのツアー。参加したのは、リサイクルやゴミ問題に関心のある市民およそ10人です。
はじめに訪れたのは、空き缶やコピー機などを分解して、リサイクルするための資源に変える工場。この工場では業者や一般の人から集めた空き缶を多いときで一日およそ14トンの塊にプレスして出荷し、別の工場で再びアルミ缶や車のエンジンの部品として製品化されます。
山城記者「こちらの機械、なんだか分かりますでしょうか?こちら、もともとコピー機なんです。こちらの工場ではコピーをひとつひとつ手作業で分解していきます」
敷地内にあるこちらの工場では、業者から運ばれてきたコピー機をすべて手作業で20種類以上の部品に分解。部品のほぼ100パーセントがリサイクルできるといいます。
参加者「手作業でやってるってのが結構びっくりしました。一気に全部ぐしゃぐしゃにして、風や磁石で分けているのかと思ったんですが、細かい部品まで全部分けて、うまくリサイクルできるようにやっている。ものすごく手間がかかるってのが良く分かりました」
次に向かったのは、うるま市にある製紙工場。こちらの工場では古紙をリサイクルして、100パーセント再生紙でできたトイレットペーパーを作っています。
1日30トンのプリント用紙やチラシなどの古紙をリサイクルしてつくるトイレットペーパー。古紙をカマで圧縮して、何度も洗う作業を通して初めて新しい製品になります。
沖縄リサイクル運動市民の会・眞喜志敦さん「循環型社会とよく言われますけど、まだまだ生活レベルでは、自分の出したゴミはゴミ箱に捨てて、収集に出してしまえば目の前から消えてしまう感じに思える。だけどこうやって改めて見せていただくことで、もう1回、こうやってたくさんの人が関わって、ようやく自分のところに返ってくることを見る機会として、すごいいいと思います」
限られた資源を有効に使うためのリサイクル。手間はかかるものの、新たな製品に生まれ変わる事を考えると、ゴミを出す側の意識次第で、経済の活性化につながると感じました。