※ 著作権や肖像権などの都合により、全体または一部を配信できない場合があります。

脳梗塞の新しい治療が来月から県内でも始まるのを前に、那覇市で脳神経外科の医師たちが研修を受けました。

研修には、県内6つの病院からベテランの脳神経外科医6人が参加。アメリカで開発された特殊なワイヤーを使って手術のシミュレーションを行いました。

脳梗塞の治療はこれまで、薬を使って血栓を溶かすというのが主流でしたが、新たな方法では先端にバネがついた細いワイヤーを直接、脳の血管に通して、血栓を引きずり出します。

薬による治療は様々なリスクから、発症から3時間以内が有効だということですが、ワイヤーを使う方法は発症から8時間まで行える上、固くて薬では解けない血栓の除去にも有効だと期待されています。

百次仁医師は「これまでの治療で十分効果が得られなかった症例にさらなる回復の可能性のある治療法ができたということで、良くなっていく患者さんが少しでも増えていくことが見込まれると思います」と期待を寄せました。

この治療は来月から那覇市立病院などで実施されます。