石垣市白保では地域で採れた野菜や魚などを持ち寄って開かれている日曜市が評判です。お年寄りが元気になる日曜市です。
石垣白保。この集落に月に2回、日曜日に開かれる今人気の催し物があります。白保の人達が自分の畑で採れた米や野菜、それを使った加工品の他、昔から生活の中で使われてきた手づくりの品々を持ち寄ります。
参加者は「米を自分で作りました。村で出来る商品を広げるのが楽しみ。2週間に1度来るのが楽しみ」と話していました。他の人も「手づくり米味噌、海草、貝お、客さんとのコミュニケーション、売り上げよりお客さんとの語り合い」がたのしみと話していました。
そして、この日曜市の特徴はお年寄りがとても元気なことです。おじいさんは「昔のものを(出している)日曜市はまちかんてぃ」と語り、おばあさんも「ばあちゃんがつくったのよ。年寄りだから遊ぶところないし、ここに来て遊んで帰るのが楽しみ」と話してました。
さらに、この日曜市を楽しくさせているのはこの歌や踊りです。そしておばあさんも歌で飛び入り参加。日曜市を始めて5年目。地域の人達が楽しみながら開いているこの市には他の地域の人や観光客も評判を聞きつけてやってきます。そして地域を元気にするイベントとして、2008年には離島フェアで島おこし奨励賞を受賞しました。
日曜市を企画したWWFサンゴ礁保護研究センター長の上村真仁さんは「島ごと集落ごとに特徴がある、文化がある。それぞれに知恵、伝統を持ち寄って地域おこしを競いながらやると、島々が元気になって活気が出ていいんじゃないかなと思う」と話してます。また、上村さんは、自然の恵み、手づくりのものを持ち寄って白保の様子がよくわかる場所になっていると話します。
次の開催日にはまた地域の人達の元気な笑い声に包まれるのでしょう。