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県内では、あさって5日に多くの市町村議会議員選挙が告示されます。政権交代後初めての統一地方選挙に、気合を入れて臨む各政党。様々な作戦で勝負に挑んでいます。

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南城市議会議員選挙の告示を前に開かれた総決起大会で、民主党の又吉健太郎選挙対策委員長は党の苦しい内情を明かしました。

民主党県連・又吉健太郎選挙対策委員長「昨年は政権交代を実現させることができました。そこがピークです。調子良い時には色々な人が来るんです、民主党にも。調子が悪くなると、民主党から距離をおく人が出て来る」

4年に一度の選挙イヤーの今年、県内では29の市町村で議会議員選挙が実施されます。国政では与党になったとはいえ、県内では少数政党の民主党。地方で着実に勝利を重ね、足元を固めたいところですが、普天間問題を巡る混乱から、今回は候補者の確保に苦戦し、4人しか公認できませんでした。

民主党県連・又吉健太郎選挙対策委員長「本来なら各市町村に1人ずつは出さないといけないというのはあったと思いますが、それがまだ民主党県連としては力不足というところはあるかもしれません」

逆風の中、「民主党の看板」を掲げ、戦いに挑む、候補者は-。

宜野湾市議選出馬予定・玉元一恵さん「応援しないよと最初言われました。でも何度も気持ちを話していくうちに、やっぱり応援すると言ってくれた」

南城市議選出馬予定・大城竜男さん「最初、民主党から出たいと言った時は8割反対でした。身内だから言えることがあると思う。民主党の中で変えていきたいと思っています」

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民主党とは対照的なのが社民党。この沖縄での市議会議員選挙、何としても、何としても当選させたい。市町村議会議員選挙では初めて福島党首自らが3日間も応援に入り、街頭で支持を訴えたのです。

宜野湾市議選出馬予定・我如古盛英さん「本当になんていうか、これでいいのかと恐縮しております」

宜野湾市議選出馬予定・屋良千枝美さん「大変感謝しています。私は贅沢者かもしれません。本当に感謝しています。

社民党・福島党首「地元の、足元で勝たなければ、沖縄の普天間基地や辺野古の問題は解決できないと思って、国政レベル並みと言いますか。宜野湾市、名護市議選で勝って、11月28日の沖縄知事選で勝っていただいて、日米共同声明の撤回を勝ち取りたいと思っています」

4年前よりも公認と単独推薦の候補を多く立てることができた社民党。普天間問題への一貫した姿勢に評価があがり、「社民党」からの出馬を望む候補が増えたのだと胸を張ります。

社民党県連・新里米吉委員長「福島党首が沖縄を裏切らないと筋を通して頑張りましたし、この間の一連の活動に対する理解が深まっているんじゃないかと感じています」

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一方、野党に転落して初めて統一地方選挙に臨む自民党は、去年の敗北を教訓に、これまでの組織選挙を改めました。知事選への出馬が有力とされる仲井真知事とともに、すでに県内8割の市町村を行脚したのです。

自民党県連・新垣哲司会長「今までの従来の選挙では勝てない。汗をかいて、底辺からしっかりお願いしなければいけない。自民党は長い間政権をとってぬるま湯に浸かったような状態だと言われて、しっかり選挙で反省するところは反省して」

11月の知事選の前哨戦となるこの選挙。各党は党の将来や再起をかけ挑みます。

今回は29の市町村で500人あまりが立候補します。普天間基地を抱える宜野湾市、その移設先とされて96年以降ずっと選挙で基地問題が争点とされてきた名護市などでも実施され、その行方に政府も注目しています。