強い台風7号は31日午後5時現在、沖縄本島を暴風域に巻き込み北西に進んでいます。この後は猛烈な吹き返しの風が吹く見込みで厳重な警戒が必要です。
強い台風7号は31日午後5時には名護市付近にあって、1時間におよそ20キロの速度で北西に進んでいます。中心の気圧は960ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は40メートルで、中心から東側90キロ、西側70キロ以内では25メートル以上の強い風が吹いています。
午後5時20分には名護市で49.8メートルの最大瞬間風速が観測されました。沿岸の海域は大しけとなっていますので海岸付近では高潮に警戒して下さい。
台風はこの後、速度を速めながら東シナ海に進む見込みです。このあとも吹き返しの強い風が吹く見込みで、厳重な警戒が必要です。
那覇市の泊漁港では、31日朝早くから台風に備えて、漁船の係留作業が行われました。日ごろ多くの遊泳客で賑わう南城市のビーチは、人影もありません。
那覇市の国際通りは、台風で臨時休業する店もありましたが、多くの土産物店では店を開け、観光客の対応に追われていました。観光客のひとりは「台風でスケジュールが台無しです」と残念そうに話していました。
停電も起きています。沖縄電力によりますと31日午後7時現在、中部から北部にかけ3100世帯が停電しているということです。
また小中学校などすべての学校が休校になったほか、各交通機関も運休が相次ぎました。沖縄本島と周辺離島を結ぶ船の便は終日欠航、県内のバスも終日運休になりました。
ゆいレールは午前10時頃から全線で運転を休止しましたが午後7時過ぎに運転を再開しました。空の便は、午後7時までに本土便、離島便合わせて204便と、国際線の8便が欠航しました。
空港のチェックインカウンターには、午前中から長い人の列が続いていました。空港の利用客は「大分ほうから来とって卓球の試合で泊っとったんですけどちょっと帰れそうにないですね」「明日から仕事なんで、子どもも保育園があるので、すごく困っているんですけど」と話していました。