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沖縄戦が始まってすぐにアメリカ軍の収容所が置かれた石川市。8月には今の県立博物館の前身「沖縄陳列館」が開館しました。
うるま市石川にあるこの古い建物は、戦後アメリカ軍によって作られた東恩名博物館の跡です。
1945年8月、沖縄を占領したアメリカ軍のウイラード・ハンナ少佐は、沖縄の文化の高さをアメリカ兵やその家族に知ってもらおうと、戦災を逃れた文化財を集め、東恩名の民家を改造し「沖縄陳列館」を開館させました。
後にその名を「東恩名博物館」と改めた博物館には、沖縄の伝統的な漆器や仏像などが展示され、現在の県立博物館の前身となりました。
沖縄の文化を今に伝えたこの建物は市の文化財となりましたが、県や市からの特別な補助はなく、家主がひっそりと守り続けています。