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財政難に苦しむ夜間中学・珊瑚舎スコーレの支援を求め、教職員のOBらが27日、教育長に補助金の支給などを要請しました。
27日午後に県庁を訪ねたのは退職教職員会のメンバーで、金武教育長に対し、珊瑚舎スコーレ夜間中学に補助金を支給することなどを求める要請書を手渡しました。
戦中戦後の混乱で義務教育を受けられなかった人々が学ぶ夜間中学。生徒のほとんどが年金暮らしのお年寄りということで、授業料を最低限に抑えるため、寄付金を集めてきましたが、不況の影響で苦しい状態に陥っているということです。
珊瑚舎スコーレで教師をつとめる女性は「鉛筆の持ち方から、あいうえおから、そういう形で勉強をやっていて、自分の名前が書けたということでとても喜ぶんです」「先生頭が痛いよとか、すぐ忘れてしまうとか、苦しい状況を言いながら、それでも一生懸命やるのに、私たちも教えられています」と話していました。
要請に対し、金武教育長は「戦後処理の一環として、やらなければならないことだと理解している」と述べ、補助金の支給へ前向きな姿勢を示しました。