さて、県内の小中学校はいよいよ夏休み。子どもたちには夏休みならではの、普段とは違った体験をして欲しいものですよね。沖縄こどもの国で開かれている、こんなイベントはいかがでしょう?山城記者です。
沖縄市にある沖縄こどもの国。動物園では156種類、1010もの動物たちを飼育しています。しかし、暑さのせいなのか、昼間の動物たちは… やっぱりのんびり。
観光客「休みかと思いました。暑いからかな…・なんかやってるのかなって。全部寝てました」「やっぱり急に暑くなったのもあるでしょうし」園長「苦情が多いのがワニさんですね。はく製を置いてるのかっていう苦情もありますけれども」
ところが… 暑さが和らぎ、涼しい風が吹き出した午後7時。動物たちは、昼間の運動不足を補うように動き出します。
はく製と呼ばれたワニも… お客さんを盛り上げるエンターテイナーに!女の子「楽しかったけど、ちょっと怖かった」沖縄こどもの国では「サタZOOナイト」と称して、夏休み期間中の土曜日に入園時間を3時間延長して、夜の動物園を開いています。
ライオンの檻では… エサに食いつく!こども達も思わず歓声!こどもの国動物園がこの試みを始めたのは4年前。夜にホタル観察会を開いたところ、好評だったことがきっかけでした。
園長「そのときに、夜の動物園もいいねぇという話がでたもんですから。じゃあ土曜か日曜か、夏休みにやってみようかっていうのが最初でした。」
2004年にリニューアルオープンした沖縄こどもの国。当初はおよそ37万人が入場しましたが、翌年からの入場者数は落ち込んでいました。しかし、サタZOOナイトをはじめ、様々なイベントが功を奏し、去年はオープン時を超える39万人の入場者を記録。動物園に子どもたちが戻ってきました。
来観者「(夜の動物園どうですか)楽しい。(どんなところが楽しい)動物が動いているところ」「2回目ですね。去年来て(子ども・はぁなんで2回目なの?)去年も来たさぁ(まだたくさん来てるよ)」「動物がよく動いてるんで、楽しんで見てます」「前に来たことあって、エサあげるのはみたことなかった」「予想は普通に肉を投げてからあげると思ったけどたらしてからやったのは面白かった。」
園長「いつから始まりますかという問い合わせもあるようですので」飼育係「夕方のちょっと昼間とは違う動物たちを見て欲しいということで、飼育係のほうも張り切っています。」
子どもたちの喜ぶ姿に、飼育係もサタZOOナイトのプランにはない蛇やコウモリを連れ出して触れさせるなど、満足気です。サタZOOナイトが定番になった今でも、園長の想いは開園から変わっていません。
園長「うちの動物を見ることによって、他にも動物が生きている。じゃあその仲間は何かって自分で考える。生きているのは自分たちだけじゃなくて、サルもトリも爬虫類もいる。そういう生物の多様性を感じるきっかけになってほしい」
子どもたちにとっては、あっという間の夏休み。動物園で他の生き物と触れ合うことで、楽しみながら生命の大切さについて考えるのもいいかもしれません。