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Qリポートです。ことしは去年に比べて交通死亡事故の件数が増えていて,その半数近くが65歳以上の高齢者です。高齢者を交通事故からどのように守るのか?中村記者です。

ことしも県内で多発している交通死亡事故。県警によると、県内の交通死亡事故人数は、2005年から一旦、減少していましたが、去年、増加に転じ、ことしは、きのう現在で28人と去年の同じ時期に比べて3人増えています。

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Q.ことしの死亡事故の傾向は?那覇署交通対策課長 新里警部「高齢者の死亡事故の死者数については11名という形になっておりまして、去年の同じ時期に比べると約倍増、6名の方が歩行者、5名の方が車とか自転車に乗っている事故となっております。」

中でも、高齢者の死亡事故者数は、ことしに入り増えていて、特に道路横断中の事故が多くなっています。

那覇署交通対策課長 新里警部「歩行者の6名のうち3名の方はですね、横断歩道外の道路の横断中に亡くなっています。」

街のなかでよく見かけるこのような道路の横断。しかし、年を取ってくると体力が衰え感覚が鈍くなってきて大変危険であると新里課長は指摘します。

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那覇署交通対策課長 新里警部「やはり速度感とか距離感が誤ってしまって、渡れるだろうという思いで渡ったかもしれませけども、左側からの(車に)衝突してしまった。」

ことし5月、与那原町の国道で道路を横断中の80歳の女性が軽乗用車にはねられ死亡した事故が起きました。女性は横断歩道を渡っていませんでした。

那覇署交通対策課長 新里警部「<運転手は>目の前に来て「あっ」と気がついてブレーキを踏むけれども間に合わずに、気がつくのが遅くなってひかれている場合もあると思いますね」

こうした事故を減らすためにはどうしたら良いのか?那覇署が開いている出張形式の交通安全講話会。その名も「ちゃーびら隊」。

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那覇署交通対策課 知念正信巡査部長「交通事故にあわないためにはおうちから出ないこと!」軽快なトークで参加者の心をつかむのは那覇署交通課の知念正信さん。毎週、市内各地で講話をし、年間では150回以上になります。

Q.はじめたきっかけは?那覇署交通対策課 知念正信巡査部長「高齢者が事故にあうことが多いものですからなんとか高齢者の事故防止になろうということで」

交通安全ソング「夜間に外出すときは明るい服で出かけましょう〜」そして、知念さんが作った交通安全ソングで交通安全を呼びかけます。

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那覇署交通対策課 知念正信巡査部長「あまり厳しく事故現場の写真をビデオ見せたりとかそういうのも効き目はあると思うんですが、ソフトな面ですね、実施していこうという方針なんですよ。」

参加者「楽しかった。三味線、上手ですね(笑い)」参加者「<横断歩道は>必ず青になってからぱっと渡らないと渡りきれないうちに赤になるから。」

一方で、こんな声も聞かれました。参加者「横断歩道を渡るときに車止まっているんですけど顔はどこを見ているか分からなくて、躊躇するんですよね。」参加者「メールや携帯(電話)をしている人なんかね危ないですね。よく見かけますよ、携帯して(いるところを)」

運転中の携帯電話の使用は禁止。事故の要因には運転手のマナーの悪さもあります。「よく見て、よく見せて、ルールを守る」ことを高齢者もドライバーも、みんなが意識するで、事故をなくすことができると知念さんは言います。

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那覇署交通対策課 知念正信巡査部長「自分の命は自分で守るということを常に自分の頭においてですね生活してください。そしたら、事故絶対に起こりません。」