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太平洋戦争当時、南洋群島での戦闘で犠牲となった県出身者の慰霊のため、遺族らが4日、サイパンに向けて出発しました。

南洋群島に向けては、去年まで、県内から墓参団として40回にわたり慰霊を続けてきましたが、遺族の高齢化で参加者が減少したことから墓参団は去年を最後に終了しました。

しかし、遺族からの要望が多かったことなどから今年からは「慰霊と交流の旅」として、南洋群島を訪問することになり、今回の旅には遺族らおよそ50人が参加しました。

南洋群島帰還者会の宜野座朝美幹事は「沖縄に帰りたくても帰れない人たちがいたわけですからね。たとえどんなに数が少なくなっても、続けていきたい、今後の新しい形を模索する41回です」と遺族の思いをつなぐあらたなスタートへの思いを語りました。

一行は、成田経由でサイパンやテニアンを訪れ、県出身者の慰霊碑の前で慰霊祭を開催することにしています。