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参議院選挙には、社民・社大推薦の山城さん、共産党推薦の伊集さん、幸福実現党公認の金城さんの新人3人と現職の島尻さんが立候補しています。シリーズでお伝えしている「2010参院選」。5回目のきょうは選挙戦の新たなツールといわれるインターネットでの選挙活動についてお伝えします。

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選挙戦も中盤をむかえ、4人の候補者は連日街頭に立ち、有権者に訴え支持を求めています。街頭演説のようなこれまでの選挙活動に対し、いま注目を集めているのが、ホームページやブログなどを使ったインターネットでの広報活動です。

現在の公職選挙法では選挙期間中に候補者がホームページの更新を行うのは違反にあたり、実質上ネットでの選挙活動は出来ません。今回の参院選からホームページ更新ができるよう、与野党では合意していましたが、会期に間に合わず、結局、法案は提出されませんでした。

インターネットを使った選挙戦の展開について、それぞれの候補者は意見がことなります。

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山城さんは出馬を決めてから後援者と一緒に自身のホームページを立ち上げました。山城さんは選挙期間中の更新について賛成する立場を示しています。

山城候補「ネットはこの時代ですので、無視のできない。有効に活用する手段手法ではあることは事実だろうと思います。さらに詳細な訴えができるものと期待しています」

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伊集さんは自身のホームページは開設していませんが、ネットを使った選挙活動や現在禁止されている選挙期間中のホームページの更新などについては賛成してます。

伊集候補「有権者に選択してもらうというのが基本ですから、たくさん様々な形態で、たくさんの人たちの場でやったほうがいいんじゃないかと思います。積極的に活用するべきだと思います」

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一方、選挙中のホームページの更新など、インターネットを使った選挙活動について慎重な姿勢を示しているのは島尻さんです。誰でも手軽に使える、その便利さが選挙の公平さや慎重性などに影響するのではと島尻さんは感じています。

島尻候補「インターネットの使い方、あるいは倫理観とか、そういうところがまだきちんと表に出ていないとうのもあって、議論し尽くしていないと私は感じています」

とはいえ、いまや若者を中心に生活に深く浸透しているインターネット。手軽に情報を得られるツールを利用したいという声は少なくありません。

「更新は、マニフェストを見るよりもブログであったりしたほうが私は気軽に見るので、それは公示中もあったほうがいいなぁとは思います」

しかし、ホームページの更新についてはこんな意見も。

「あんまり更新しすぎると分からなくなるんすけど、適度には更新していたほうが若者は見やすいんじゃないかなと思います」「初めやった分と全くまるっきり180度違うというのはまずいとは思いますけど」

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ネットの動画共有サイトを利用して各候補者を紹介し、知ってもらおうと活動している若い世代の団体があります。明るい選挙推進青年会ボートです。

彼らはある危機感からこの活動を始めました。若い世代の票率の低さ、特に20代は顕著です。20代の投票率は1995年に30%切り、その後、徐々に回復していますが、それでもまだ40%をきっています。

新田繁睦さん「テレビも見ない新聞も読まない。けれどインターネットはするというような若者が結構増えてきて。いつでも見れると見られるというところでYouTubeを使って活動しようと」

若い世代が一番利用するインターネットを使い、政治に興味がない若者に、候補者が何を考えどういう理想をもって出馬しているのかを知って貰いたいと新田さんは3年前からこの活動をスタートしました。サイトでは、候補者がどのような社会を作ろうと考えているのか、そして若者に対するメッセージを見ることができます。

新田繁睦さん「自分の生活とか自分たちの背景とかを照らし合わせて、自分に考えに近い候補者は誰なのかというところをしっかり見極めて、政策判断して投票してほしい」

新たなツールとして注目されているインターネットでの選挙活動。自らのホームページでPRをしたい候補者にとっても魅力があるものです。ネットの選挙利用はこの参院選にも解禁されるとみられましたが、政局の混乱で国会提出は見送られました。

しかし、今後ネットを利用した新しい形の選挙戦が始まれば、若い世代を中心に選挙離れに歯止めをかけることが出来るかもしれません。なによりもその活動を若い世代が担っていることに心強さを感じます。