いよいよ、今週土曜日に夏の甲子園出場をかけ全国一早く開幕する、全国高校野球選手権沖縄大会。先週は組み合わせ抽選会も行われ、出場63校の初戦の相手が決定しました!めざせ甲子園、きょうは今大会の優勝候補、第4シードの糸満高校です。
今年創立65年を迎える糸満高校。野球部員は総勢100人!この夏、第4シードながら、優勝を十分に狙える実力を備え各チームが警戒する存在だ。
そんな糸満だが、注目された去年夏は2回戦どまり。新チームとなった秋の県大会ではベスト4に進出するも嘉手納に破れ、九州大会の切符を逃した。
それでもセンバツ甲子園では、21世紀枠に推薦される。しかし興南、嘉手納2校の出場によって、これも夢と消えた・・・。もう一歩で届かない夢・・・。その悔しさがチームを変える。
上原忠監督「もう1度原点に戻って、基本からしっかりと作り上げていこうという」
小幡吉照主将「もう一度皆で話し合って“原点”に戻ろうということで、黒板に書きました」
黒板に書かれた言葉「夏はかならず もう一度原点へ… チャレンジャー精神 糸高野球」
諸見里尚投手「(黒板の言葉は)自分達の最初の甲子園に行きたいという気持ちを忘れずに、一生懸命頑張るということです」
『もう一度原点へ…』糸満はオフシーズンの冬場、徹底的に基礎体力のアップに励んだ。ボールを使ったのは自主練だけ。苦しい練習が続いたが、くじけそうになる心を支えたのは、強いライバルの存在だった。
金城秀一郎右翼手「強い相手がいるから練習も頑張れて、試合でも勝ちたいと思います」
宮国椋丞投手「興南の存在は大きいです。全国制覇した興南に勝ったら自分達も全国制覇出来ると思っているので」
上原監督「ライバルが大きければ大きいほど、それを負かすためにそれをやりがいに感じていくことが大事だと思っています」
辛い冬場のトレーニングはすぐさま成果を見せた。今年1月の野球部対抗競技大会で、糸満は堂々の総合第1位。得点で2位以下を大きく引き離した。
総合力で抜きん出る糸満の戦力は、監督の評価も高い。
中でも1年生の頃から注目を集めるエース宮国椋丞と島袋陽平は今大会屈指のバッテリー。
宮国は去年から球速を5キロ近くあげて、MAX144キロ。競技大会遠投の部で、県下ナンバーワンの114メートルを投げる肩の強さに加え、184センチの長身から繰り出されるスライダーは大きな武器だ。
また、女房役の島袋も遠投109メートル余りを投げる強肩のバッテリーだ!
他にもMAX142キロの平良大悟やMAX143キロの金城秀一郎に、MAX140キロの諸見里尚など、140キロ台のピッチャーが4人も顔を揃える投手王国、糸満!
さらにバッテリーは打撃でもチームを支える!
平良大悟三塁手「守備の時はもうピッチャーを助けるためにきっちりやろうと思って守っています。ピッチャーの時は自分が抑えてやるという気持ちで投げています」
クリーンアップ3番に金城秀一郎、4番にキャッチャーの島袋陽平、5番は平良大悟。
そして仲間を言葉で支える球児が糸満にはいた。山城洸大くんは、書道七段と超高校級の腕前を持つ天才書道家!8月には九州代表として書の甲子園に出場する!
怒涛の勢いで「夏の夢」を掴み取れ!糸満高校!
平良大悟三塁手「チャレンジマッチで悔しい思いをしたので、夏には必ず頂点目指して頑張りたいです」
小幡吉照主将「この夏は絶対自分達に勝って、甲子園に行きたいと思います」
『夏には必ず甲子園行くぞ〜!』