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県内に5ヶ所ある新生児集中治療室・NICUが5月から満床状態となっていることがわかり、医師らは妊婦らに早産の予防を呼びかけています。
現在県立病院などを中心に県内5ヵ所に設置されている新生児集中治療室の受け入れベッド数は全部で96床。しかし、5月から県内各地で1000グラム以下の超低体重児や酸素の少ない状態で生まれる新生児仮死など、重症の赤ちゃんが相次いで生まれ、NICUではほぼ満床状態が続いています。
このままの状態が続くと今後生まれてくる重症の新生児の受け入れが難しく、小さな命が救えなくなるとして、産科小児科医で作る沖縄周産期ネットワーク協議会では早産の予防を訴えています。
沖縄周産期ネットワーク協議会会長の宮城雅也医師は「ピークは今まで何回かあったんですが、それが今回最大。次々(2回緊急搬送が)続いたらもうだめだという状態が続いています」と厳しい現状を訴え、また「妊婦には定期的に妊婦健診を受け、少しでも異変を感じたらすぐ受診すること、妊婦のいる事業所には過重労働をさせないように」と周囲への理解を求め、早産の予防を呼びかけています。