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10日、普天間基地を名護市辺野古に移設するとした日米合意後、初めての名護市議会が開会し、議会はある危機感で張り詰めた空気に包まれました。
名護市の議員や職員によると、市議会の野党側が普天間基地の辺野古への移設を容認する決議案をこの議会の初日10日に提出することを計画していました。このため10日は危機感を抱いた辺野古の住民など、多くの市民が傍聴につめかけました。しかし、容認決議の緊急動議はありませんでした。
野党の宮城義房議員は「情報どこから来たんでしょう。私は何度もやらない、そういうことを考えたこともないと言ってるでしょう」と述べ、中立の立場の比嘉拓也議員は「私はやるべきではないと思っています。それをあえて今出すことは、お互いに対立の考えを強めていくだけだと思います」と語りました。
容認決議は容認派がこの決議を成功させ、9月の市議会議員選挙で過半数を取り、その後、稲嶺市長のリコールをも模索していたものですが、市の職員らは「計画を進めている途中、鳩山総理の辞任でシナリオが変わってきた」と話しています。
ただ、市長を支える与党議員は「議会最終日の25日まで気は抜けない」と警戒しています。