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本島を南北に分断して侵攻を続けるアメリカ軍は金武町を完全に制圧。海軍を率いる当時の大田実少将は一週間後の自決を前に、訣別の電報を打ちます。
金武掃討作戦と呼ばれた戦闘に参加するアメリカ兵達。連日、たくさんの雨が降り道もぬかるむ中、アメリカ軍は山の中や民間人が住む住宅地にも入り込んでいきました。
合図に合わせて一斉に民家に押し入り、日本兵が隠れていないか、武器などを隠していないかを確認するアメリカ兵。追い出された住民は茫然とした様子で家の方を向き座り込んでいます。住民を制圧し、日本兵がいそうな場所は全て火炎放射機で焼き払われました。
敗戦を覚悟した大田実少将は海軍の司令部壕で自決する前に上官に向けて訣別電報を打ちます。
「沖縄県民かく戦えり。県民に対し後世、特別のご高配を賜わらんことを」
同じ日、日本軍の最高戦争指導会議は本土決戦の方針を採択。沖縄は帝都防衛の準備のための時間稼ぎに使われ、住民を巻き込んだ戦いはさらに泥沼化します。