きのうから始まりました「めざせ甲子園」2校目。宮古高校野球部島の期待と支えが原動力、練習にも身が入っています。
もくもくと身体作りを行い、坂道ダッシュそして即実戦練習。宮古野球部、無駄な時間を一切作りません。
神山監督「みんなで集まるのを待っているのはもったいないですから、体力を上げるだけ上げる、そして実戦に入る」
島の野球を変えたのは、就任3年目の神山昂監督。戦略を分析・考える力を鍛えるため実戦練習を重視。監督の野球が浸透しつつあります。
砂川くん「いろいろ攻撃的で1年のときはちょっと難しいなって思っていたんですけど、これが自分たちの野球だと思ってきました」
そんな宮古高校の戦力分析は、全ての項目で4点の総合16点。
ピッチャーはエース・砂川翔太、仲間将克を中心に、上地翔太、そして2年の砂川伊徳も成長。春は6人の投手が登録メンバーに入り、体力勝負の夏、継投で戦い抜きます。
打撃は今年も長打力が魅力。走攻守を支える仲間将克が1番バッター。4番・仲間侃、5番・友利太羅が主軸を務めますが、2年の伊志嶺誠太も高い打率をマーク。
神山監督「上位下位打線入れ替えてもクリーンナップが2つチーム位できる雰囲気」
宮古打線は今年も脅威の存在となりそうです。
そんなチームを支えるのはキャプテンの友利周作くん。練習中、率先して部員に声をかけていきます。実は友利くん去年まで正捕手を務めていましたが、右肩を故障し、今はプレーでチームを引っ張ることができないのです。
友利くん「もう泣きたくなって。野球できなくなるのかなっても考えたんですけど、自分が肩のけがで落ち込んでいたら、チームにも影響するんで」
そんな友利くんの姿勢がチームの結束を高めます。
伊志嶺くん「周作さんは本当に尊敬してます。自分のプレーをしっかりやって、チームの勝利に貢献できたらと思っています」
夜遅くまで続く練習。全体練習が終わっても帰る選手はほとんどいません。
友利主将「(原動力は)親。野球をやらせてもらっているので」
離島のハンディとも言える遠征費をカバー、毎日おにぎりを作りに来る両親への感謝の思い。冬場は海辺の清掃活動でその感謝の気持ちを表しました。
清掃活動は毎日の朝練でも続けられています。
夜、そして朝と野球漬けの日々を送る選手達。1番の恩返しは夏の活躍であることもわかっています。
仲間くん「もう残り少ないんで、やるしかないです」
友利くん「つらさはあるんですけど、甲子園を目指しているんで、これで甲子園いけるんだったら軽いです」
「いくぞ、甲子園、オー!」