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宮崎県で広がる家畜の伝染病・口蹄疫を受け、県内でも家畜のセリが今月に続き来月も中止されることになりました。
県内9か所のセリ市場では5月中のセリの中止がすでに決まっています。しかしセリ市場を運営する県農業協同組合と南部振興会では、九州での口蹄疫被害が終息する気配がないとして、31日、来月も引き続き全ての市場で牛、豚、山羊のセリを中止することを決めました。
2か月連続のセリの休止による被害額は15億円余りになると試算されています。県内から出荷される家畜の9割以上は鹿児島県の港を通じて九州に送られていることから、被害は九州南部での影響を大きく受けた格好です。
今後、県内でのセリの再開は九州での口蹄疫被害の終息状況を睨みながら、判断するということです。
セリの中止決定をうけ、本島内の生産農家や関係者を集めての説明会も31日に沖縄市で開かれました。
説明会の冒頭、県農林畜産部の山城統括官は「やむなく6月のセリも中止を決定した。農家へは最大限の支援をしていく」と説明し、引き続き防疫対策への協力を求めました。
農家からは、出荷が遅れた分の差額の支援を要求する声や、今後の市場混乱を懸念する声が出ました。
県では消毒剤の無償配布や1億1000万円余りの予備費の投入、またJAではセリに掛けられる予定の牛に対するエサ代や仮渡金を支援する方針です。