「胎内記憶」という言葉をご存知でしょうか?赤ちゃんのお腹の中の記憶のことですが、その研究を第一線で続けている医師が先週沖縄にやってきました。「胎内記憶」で幸せな子育てとは?
「お腹の中にいたら包丁が入ってきて足を引きずり出されて怖くて泣きました」「お母さんに話したら夢でしょうと言われました。でも僕は夢ではないと思います」
これはある男の子が小学1年生の時に書いた作文です。実はこの男の子、逆子だったため帝王切開で足から産まれていたことがわかりました。
神奈川県で産婦人科を営む池川明医師が最初に出会った「胎内記憶」です。
池川先生「最初は信じていないですから興味本位でスタッフに生まれたときの記憶を子供が持っているらしいよと話をしたらありますよと平気でいうわけですよ」
「胎内記憶」とはお腹の中にいたときの記憶を生まれた後で子供たちが話すもの。科学的な証明はまだされていませんが、アメリカでは1980年代から日本では10年ほど前から調査されています。
池川先生「1700人くらいの人に調査することが出来て3割くらいのお子さんが記憶があるとでたものですから間違いないと」
先生はそれからおよそ10年、分娩の合間に調査を続け、数多くの著書を出版。現在では全国各地で講演を開いています。
この「胎内記憶」をもとに、お腹の赤ちゃんと対話をしようと那覇市で胎教クラスを開いているところがあります。
石川さん「お友達のお嬢さんで「あーちゃんねママのお腹の中気持ちよかったから出てきたくなかったんだよ」って3歳前くらいに(そのお母さん)42週(予定日を2週間過ぎても)陣痛がこなかったの」
助産師の石川さんはお腹の中にいるときから赤ちゃんがすでに考え、感じ、行動している存在であると話します。
石川さん「信じてあげることでお互いの絆にもなるし子育てが楽しくなるんじゃないかなと」
その胎教の一つがこちら。石川さん「あなたと赤ちゃんは今一つにとけ合っていますあなたの息は赤ちゃんの息とピッタリハーモニーを成していると思ってください」お母さんが心身ともに最もリラックス状態で赤ちゃんとの結びつきを感じようという「イメジェリ」。
参加した妊婦は「今一緒の世界にいたようで不思議な感じでした」「自分の波動と揃ってきたら繋がっているんだと実感がわきました」
「この世に生まれてくる意味」胎内記憶の提唱者である池川先生が先週、宜野湾市にやってきました。会場はほぼ満席。関心の高さが伺えます。
講演より池川先生「胎内記憶の設問は「お腹にいたときのこと覚えてる?」そうするとお腹の中だけではなくて生まれたときの記憶おっぱいを飲んでいたときの記憶それから生まれる前の出来事を話す」
池川先生によると「胎内記憶」は生まれて2、3歳くらいの子供が眠る前や入浴時などリラックスしているときに話しやすいようです。もちろん、全ての子供が覚えているわけではありません。しかし、「胎内記憶」の存在を知ることで、お母さんの気持ちが安定し、幸せな育児に結びつくのだといいます。
講演より池川先生「産むんじゃなかった、育てたくない、そうなってから気がつくよりは、なる前にハッピーに暮らしたほうがいいでしょう。このこと(胎内記憶)に気づくとお父さんもお腹の中の赤ちゃんに一生懸命話しかけてくれるようになりました」
そして先生は最後にこう訴えました。
講演より池川先生「お腹の中の子に話しかけると穏やかな子が生まれてきますので是非子供たちにそういう人生をプレゼントしてあげてください」
お客さん「今から出産なんですけどためになったし赤ちゃんにも話をしてあげるのは大事なんだなって感動しました。」お父さん「記憶があると聞いたのでもっと頑張りたいと思います」「赤ちゃんにもっといっぱい話しかけようと思いました」「5人目妊娠中のお母さん」「記憶を聞いたことは?」「あります、楽しかったって言ってましたけど本当かうそか分からないです」「もうすぐ(5人目が)生まれますけどきょうからもう少し話しかけを増やしたいと思います。」