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沖縄県宜野湾市の普天間基地の無条件返還を求めて人間の鎖で基地を取り囲む「普天間包囲行動」が16日、市民らおよそ1万7000人が参加して行われました。

移設問題が全国的な注目を集めるなか、1995年から始まり、5年ぶり5回目となった16日の普天間包囲行動。本島中部に大雨・洪水警報が出るなか、主催者発表でおよそ1万7000人が参加しました。

参加者は「ものともしません、雨なんか。この怒りは雨よりも強いですよ」と話していました。

人と人が手をつないで基地を取り囲む人間の鎖は、国道58号や330号など、普天間基地の周辺の道路に沿っておよそ13キロにわたって結ばれ、午後2時から30分おきに3回実施。主催者によりますと一回目は数カ所でつながらなかったものの、2回目と3回目で成功したということです。

参加者は「鳩山総理にもう一度、初心にもどってほしいと思います」「もし新基地を作らせてしまったら、ずっと未来永劫にそういうのが続いていくと思う」と話していました。

何度も基地に向かってシュプレヒコールを繰り返し、普天間の無条件返還を訴えた参加者ら。包囲行動後、普天間基地を抱える宜野湾市の伊波市長と移設先とされる名護市の稲嶺市長は共同声明を発表し、普天間基地の一日も早い閉鎖返還と県内移設の断念を改めて訴えました。