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アメリカ軍基地の従業員だった男性が、不当に解雇されたと国を訴えていた裁判で那覇地裁は解雇を無効とする判決を言い渡しました。

この裁判は、アメリカ軍キャンプフォスター内で、自動車機械工として働いていた安里治さんが、上司に暴言を吐くなどして職場の秩序を乱した協約違反を理由に解雇されたのは不当だとして、雇用主の国を相手に解雇無効の確認と解雇期間の賃金支払いを求めていたものです。

14日の判決で那覇地裁の田中健治裁判長は、「職場の秩序を乱す行為とは認められない」として解雇無効と賃金の支払いを認め、安里さん側の全面勝訴となりました。

安里治さんは「表向きは私個人の問題にはなっていますけど、これは本当に氷山の一角の事件でありますので」「(国は)法に従って(従業員を)守ってほしいという思いですね」と話していました。

一方、判決を受けて、沖縄防衛局は、「判決内容を慎重に検討し適切に対処したい」とコメントしました。