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65年前、首里高等女学校の卒業式は艦砲射撃の中行われました。
宮城さん「今だったら校歌を歌うけどあの時は『海行かば』、軍歌」
県立首里高等女学校、ずいせん学徒隊として学徒動員された4年生61人。
生徒達の卒業式はナゲーラ病院壕で行われました。65年前の3月27日、いつ敵の砲弾が落ちてくるかもしれない張り詰めた状況の中の卒業式でした。
宮城さん「『海行かば 水漬く屍 山行かば 草生す屍 大君の辺にこそ死なめ かへりみはせじ』どこで死んでも自分たちは悔いはないという意味の歌だったんです」
そこに父母の姿は無く、下級生の華やかな見送りもありませんでした。
宮城さん「歌っている最中に艦砲射撃が近くに落ちて、土煙がテントの上に落ちたわけ。パラパラと。『卒業式終わり』と言われ、みんな壕に入れと。寂しい卒業式でした」
この時、生徒に渡された卒業証書。戦後、見つかったのはわずか2枚でした。