全国高校総体「美ら島沖縄総体」が今年7月に県内各地で開催されますが、その全国大会を目指す県大会では各競技で県内のライバルがしのぎを削ります。
きょうは、去年の県インターハイで1点差で涙を呑み、今年の大会で雪辱を誓う那覇西女子ハンドボール部です。
湧川理沙GK「一点差という重みをすごく感じた試合だった」
大城夏海主将「負けたくないっていうのが一人一人あると思うので、それが逆にチーム力が上がる良いきっかけになっていると思う。それは良いと思います」
負けた悔しさ・・・。選手の記憶には今でも去年の苦い思い出が刻み込まれていました。
県大会決勝、リードしていた那覇西でしたが、ゲーム残り4秒でライバル陽明に逆転を許し、わずか1点差で涙を呑んだのです。
しかし、この涙が新チームの原動力にもなりました。那覇西は去年11月の新人戦決勝、速さとパワーで北中城にダブルスコアで圧勝し、新人戦3連覇を達成、女王の貫禄を見せ付けました。
「横からシュート、サイドあり~!」
今年のチームもこれまでの那覇西の伝統どおり、足を使った固いディフェンスと速いオフェンスへの切り替えがプレースタイル。その要になるのがゴールを守るキーパー、2年生の湧川理沙。
湧川理沙GK「最後に自分の上を通っていくボールを見たので」
去年、逆転のゴールを許し、チーム一悔しさを感じているのがキーパーの湧川でした。
そして、今年新チームをひっぱるキャプテンの大城夏海も県大会制覇へ向け闘志を燃やしています。
その那覇西に好材料もあります。それが新戦力の1年生の台頭。力のある1年生が加わったことで、チーム内の競争力が高まり、特にポジションを脅かされる2年生の意識を高め、それがチーム全体の緊張感にも繋がっていると下地監督は見ています。
下地保監督「2年生もうかうかしていられないというのは肌で感じているので(2年生の奮起が)楽しみです」
去年の涙をバネに、1点の怖さを知った那覇西が夏の頂点を目指します
湧川理沙GK「とにかく自分なんかのプレーを出してダントツで全国制覇です!」
下地保監督「勝負はインターハイ。まだ県内にも陽明はじめ浦添、普天間などいろいろ強いチームが出てきているので気を抜かないように、まず県予選をとることからやっていきたいと思ってます」
大城夏海主将「やっぱり全国優勝して、皆で良い試合が出来ればなって思っています」
「美ら島総体ちばるぞ~!オ~~!」
去年の準優勝メンバーの主力選手が残る那覇西。追随するライバル校を相手にどんな仕上がりを見せるのか楽しみです。