さあ、続いては昨日行われたモトクロスレース。互いに3歳からバイクに乗ったライバル同士の少年がきのう、初めてタッグを組んで、大人のライダー達と対戦。驚きの結果でした。
昨日本部町で行われた、オセロ杯バイクカーニバル。レースを通してバイクの楽しさを味わおうというこの大会には下は5歳から、上は53歳までのバイクをこよなく愛するライダー達が出場しました。
昨日の大会で最も注目は中学3年生の呉屋研人くんと、小学6年生の福山大介くん。ともに3歳の頃からバイクに乗った二人ですが、福山くん、実は4年前にも少年ライダーとして取り上げられるなど活躍ぶりは、幼い頃から周囲の視線を集めていました。
福山くん「将来はプロのライダーになりたい」その福山くんの最大のライバルで、常に自分の前を走るのが呉屋研人くん。お父さんの影響でバイクを始めた呉屋くんも幼い頃から多くの大会で上位に名を連ねるライダーへと成長。将来はプロのレーサーを目指しています。
レース前-呉屋研人くん「(福山くんは)去年よりもとても伸びて速いと思います」そんなライバル関係の二人が今回、初めてタッグを組んで耐久レースに出場することになりました。上級クラスで、二人以外の出場者はなんと、ほぼ全員が30歳から40歳のベテラン組。
レース前・呉屋研人くん「若いので、そのへん頑張っていきたいと思っています(勝つ自信は)あります!」福山大介くん「コンビ組んでいるんで優勝したいです」
耐久レースは、二人一組なって、およそ1時間余りの間、コースをより多く周ったチームが優勝するというルール。モトクロス用の起伏の激しいコースをライダー達は果敢に攻めます。最初のライダーは呉屋君でスタート。序盤からトップにつけると、大人のライダーを差し置くライディングを披露、差をぐんぐんと広げていきます。
バイクと一体になったような走りを見せる呉屋くんですが、このとき、頭の中は至って冷静でした。レース後・呉屋研人くん「次にどこを走るかを考えて並んだりしてます」「ラインが僕よりもやっぱり上手く使っていたりする人もいるので、そのへんは真似したりとかしています」
交代した福山くんも、ライバル呉屋くんの走りに刺激されたのか素晴らしい走りを見せます。レース後・福山大介くん「研人さんの走りを見習って、研人さんより、速くなりたいです」小学6年生とは思えないような大柄体格を活かし、250CCのバイクを手足のように扱いながら、さらに差を広げていきます。
結果は、呉屋・福山組が2位に3週の差をつけて圧勝。10代のライバルペアが栄冠を手にしました。
レース後・福山大介くん「大人の人は早いんで、いろいろ抜くラインとか、とにかくラインを見つけられたので良かったです」呉屋研人くん「最初のほうはけっこう楽だったんですけど、後からけっこう腕のほうが疲れたりとか、全体的に疲れてきました。」「まだまだなところもいっぱいあるので、そのへんはどんどん練習していって(プロに)近づけるようにしたいと思っています」
ぶっちぎりで大人たちを抑えて優勝を決めた呉屋、福山組ですが、来月には、今年のモトクロスレースの第2戦で激突します。