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異国の戦争のために強制的に動員された朝鮮人の軍夫達。沖縄でも過酷な労働を負わされ、その殆どが、祖国の土を2度と踏むことなく人生を終えました。

太平洋戦争中、沖縄に強制的に連行されてきた朝鮮人軍夫。65年前のこの時期、宮古島の平良港で輸送船から弾薬や補給物資を陸揚げする危険な作業にあたっていた軍夫達は、アメリカ軍機の攻撃を受け船もろとも沈没。54人の軍夫が犠牲となりました。

糸満市摩文仁にある慰霊碑。韓国各地から運ばれてきた石で造られたこの慰霊碑は、平良港に沈んだ軍夫も含めて1万人あまりの犠牲者の魂を祀っています。

何の大義名分もなく異国の戦争に動員され、自らの夢も叶えることなく道半ばで倒れた軍夫達。慰霊碑の前にある大きな矢印は彼らの祖国を指し示し、沖縄で倒れた犠牲者の無念を伝えています。