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「軍神」として祀られた大舛大尉を称える劇。その劇を見た少年は−。
山下さん「徹底的に一人残らず戦えという教育がありましたから」
1943年、県立第一中学に入学した山下久雄さん。しかし、学業を受けたのはわずか4カ月。授業は軍事訓練に変わり、やがて勤労動員として県内各地で豪堀りをする毎日となりました。そんなある日、14歳の少年にとって感動的な出来事があります。
山下さん「中学生が劇をみたら休学か停学です。もうもう感動も感動ですよね」
「軍神大桝大尉へ続け」ガダルカナル島で勇敢な死を遂げた大桝大尉を称える劇です。テントを張った仮設の劇場で演じられたこの劇。県立一中では1年生から5年生まで全員で観に行ったといいます。
幼い少年たちの心には疑う余地のない軍国教育。
山下さん「大桝大尉は神様としか思っていない。これに続けとみんな一生懸命だった」
それから2年後、山下さんは同級生73名の死を知りました。