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普天間基地の移設について、グアムの知事は受け入れに難色を示しています。一方、グアムの北に位置する北マリアナ諸島の知事は受け入れる意向で、今後、政府が絞り込む移設候補地に加わってくる可能性があります。

与党3党でつくる沖縄基地問題検討委員会は10日と11日の2日間、グアムのアンダーセン空軍基地などを視察。11日はカマチョ知事と面談しました。しかしカマチョ知事は「現在予定されている8000人以上の海兵隊員の移転は受け入れられない」と述べました。面談後、社民党の阿部知子政審会長は「グアムの人たちの海兵隊移転を受け入れる感情をもっと良いものにしていかなくてはいけない。そういうものが充実すれば、まだ可能性はあると思う」と述べました。

一方、検討委員会のメンバーの一部は北マリアナ諸島も訪れ、フィティアル知事と面談。知事は「受け入れたい」と協力的な発言をしました。

しかし、北沢防衛大臣は12日の会見で「5月中に解決をするという総理の強い意向がある中、なかなか難しいと思う」と述べ、北マリアナ諸島への移設に難色を示しました。

17日の検討委員会で社民党と国民新党が移設候補地を提案する予定で、普天間基地の移設先を模索する政府の作業が加速します。