こんばんは、ザ・スポーツです。週末行われたバスケットのbjリーグ、琉球キングスの一戦は、1ゲーム差に迫られた西地区2位のライジング福岡との首位攻防戦でした。主力2人を怪我で欠き新加入選手を迎えての初めての試合となったキングスその戦いぶりをたっぷりご覧ください。
金城茂之(前十字じん帯断裂)、ジェフ・ニュートン(左肩脱臼)と主力2人をけがで欠くキングス。そんな中、3番ジョージ・リーチは会場に来れないジェフ・ニュートンの50番のジャージを着てウォーミングアップ。
ジョージ・リーチ選手「(日本語で)一番ベストフレンド」「ジェフは一番の友人であり、去年の優勝の大きな立役者ということでファンの皆さんに忘れてほしくないという意味合いをこめてジェフ選手のジャージを着ていました」
故障と戦う仲間の思いとともに… 西地区2位ライジング福岡との首位攻防戦。この試合から2人の助っ人も初出場します。小渕雅(おぶちまさし)選手。そして2シーズンぶりにキングスに復帰、センター、ケビン・スティンバージ選手。新戦力はどう機能するのか!?新しいキングスの真価が問われる試合がいよいよ開始です。
第1クオーター、さっそくキングスは、この日初先発、金城不在を埋めるシューティングガード澤岻安史選手が期待にこたえるプレーを見せます。
10対8で迎えた開始5分,連続3ポイントシュートに成功し福岡をひき放すと、第1クオーター終了間際にも3ポイントシュート! 澤岻選手は第1クオーターだけで11得点! この試合ディフェンスでも8つのリバウンドを奪うなど攻守にわたる活躍を見せます。
後半に入ると新加入小渕選手も、速攻でbjリーグ初得点。固いディフェンスからの攻撃が機能しはじめた福岡に後半じりじりと点差を詰められますが、マクヘンリー選手の26得点の大活躍や、新加入ケビン選手の気迫あふれるディフェンスなどで77対71、キングス、首位攻防第1戦を6点差で逃げ切りました。
澤岻選手「(初先発について)うれしい気持ちもありますし、プレッシャーもかかった、でも平常心で常に自分ができることを続けられるように今日は意識してがんばりました」
小渕選手「すごい気持ちが上がったし最初緊張していたんですけど、流れにのるとすごい楽しかったです」
来場者2930人。迎えた第2戦は前日を上回る多くブースターが会場へ。そのブースターの期待にこたえようと序盤から司令塔:与那嶺選手が積極的なプレーを見せます。福岡のスローインをカットし先制点を奪うと巧みなドライブで再びゴールを奪います。
与那嶺選手「正直きょう勝たないと意味がないとチームにも言っていたので、ここはホームだぞと、自分達のホームをしっかり守ろうと」
しかし連敗を避けたい福岡の勝利への執念も負けていませんでした。福岡54番ディアゴ・コルデイロ選手、5番マーリン・ブライアント選手の活躍で逆転を(15対16)許すと、スピードが持ち味の両チーム、ここからは一進一退の攻防を見せます。
そしてキングス2点リードで迎えた第4クオーター、福岡は13番リチャード・フォード・Jrを中心とした内側、そして外側からのスピードと正確さのある攻撃を展開! 一方のキングスはスピードはあるものの最後の最後でミス、得点につなげることができません。
87対96、第4クオーター30失点のキングスは結局9点差で敗退、1勝1敗で首位攻防戦を終えた新生キングス課題と収穫の入り混じる結果となりました。
桶谷HC「福岡のほうがしっかりフィニッシュできていたというのが今日の2点(2Pシュートの成功率)のパーセンテージにも表れていると思うので,(第4クオーターの2P成功率:キングス25.0%福岡53.3%)」「ここのフィニッシュの部分を練習からやっていかないと,これを言い訳にしていたらずっとこういうチームになってしまうと思うので」
Qこの2戦は後半へ折り返し、そして新チーム最初の試合、ヘッドコーチにとってはどんな試合でしたか? 桶谷HC「収穫のある2試合だったと思いますし、これから勝つチームになるには2勝しても課題がみえないっていうことが一番怖かったので、しっかり課題も見えて1勝もできたので、そういった意味ではこれからにつながる2試合だったと思います」
1勝1敗という結果だったんですが桶谷ヘッドコーチは、今回見えた課題をしっかり修正して新チームの土台を作っていきたい、そして金城選手、ジェフ・ニュートン選手がシーズン終盤4〜5月にチームに復帰してくれることがキングスにとってのベストシナリオだと語っていました。後半戦に突入したキングスの戦いぶり、今後も注目です。以上、ザ・スポーツでした。