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65年前のきょう、本部町八重岳に設営された野戦病院では、負傷者の看護を命ぜられた女学生らの看護実習が始まりました。
1月、本部半島での戦闘に備えるため、沖縄陸軍病院名護分院は八重岳の西側の野戦病院に移転。看護にあたったのは県立第三高等女学校の女学生、通称「なごらん学徒」です。
なごらん学徒は1月29日に野戦病院に配置され、徹底的に看護の知識を教え込まれました。学徒の1人、富原信子さんが書き残したノートです。前の年までは漢文を学んでいたのが、突然、人体のスケッチや医学用語の解説で埋まり、戦争に駆り立てられていく様子がわかります。
実習の2カ月後、なごらん学徒は本部町民1753人が犠牲になった地上戦を目の当たりにします。