３月の全国大会への出場が決まった沖縄尚学女子硬式テニス部です。
11月に開催された九州高校テニス団体戦で7位入賞を果たし、全国選抜への切符を手にした沖縄尚学硬式テニス部。実は部員はたったの４人です。
キャプテンは２年生の久貝美瑠希さん。去年夏の全国ジュニア選手権でダブルスで準優勝。この日の練習相手は男子テニス部です。
男子部員「何回も負けているんですけど、負けるとやっぱりくやしいです」
田川監督は、勝利にこだわる精神的な強さを４人に求めます。
田川監督「勝ちたいって言っていつも泣くんだったら、自分の意識持ってきて」
久貝さん「小学生のころから沖縄総体で主役として、上の立場で戦うといわれてきたので、すごく苦しいこともあるけど、それなりにいい緊張感で挑んでいきたいと思っています」
暗くなっても続く基礎トレーニング。久貝さんを必死に追いかけるもう一人の２年生が銘苅恵莉菜さんです。入部当初は腹筋もできないほどの体力で、練習についていけませんでした。
銘苅さん「入学したのが間違えだったんじゃないかなって思うくらい、練習がきつくて、ついていくのも必死で…」
どんなにつらくてもテニスを続けられたのは、テニスが大好きという思いと、田川監督から言われたこんな言葉があったからです。
銘苅さん「みんなと比べるよりきのうの自分と比べて、きのうの自分よりうまくなっていれば、それであなたはいいんじゃないかって言われたことで、すごく強く気持ちが持てて」
田川真利子監督「ほかの子がちょっと手を抜いてしまう状況でも、あの子は絶対抜けない状況が365日続いていた。この前の九州大会で気持ちを出してプレーできるようになったのを見て、こういう子がチームに一人いるだけで、刺激になる、必要な子だとすごく感じた」
団体戦は４人全員が出場。どのチームより強い絆で全国に挑みます。
１年・玉城さくらさん「先輩後輩なんですけど、仲間って思える先輩」
１年・下地麻奈さん「先輩がよかったって思えるような大会にしてあげたい」
久貝さん「与えられた自分の役割をしっかり果たしたいと思います」
銘苅さん「ベスト８に入れるようにがんばりたいです」
「１戦１戦全力つくしてがんばるぞ！オー！！」