来年行われる美ら島総体で活躍が期待される選手を紹介する「美ら島沖縄総体~活躍予感の主役たち~」です。きょうは親子で全国制覇をめざす、那覇西高校陸上部の知念莉子さんです。
10月の九州新人陸上円盤投げで、1年生ながら堂々の優勝を果たした那覇西高校の知念莉子さん。しかし、その結果には満足していません。
知念莉子さん「九州じゃなくて全国で結果をださないと意味ないと思うので、まだまだこれからもがんばりたいです」
莉子さんのそばには常に高い目標が存在するのです。
莉子さんの指導にあたる那覇西高校陸上部の知念信勝監督。莉子さんの父親です。
知念監督「私が高校のときに、初めて沖縄の高校生で陸上で全国制覇したという思い出の種目でもあるし」
監督自身も円盤投げで、全国インターハイを制覇。莉子さんの二人の兄のうち、長男の雄くんが去年ハンマー投げで全国制覇したことで、親子で日本一という快挙を達成しています。
中学時代はバスケットをしていた莉子さん。兄の優勝を目のあたりにし、陸上への転向を決めました。
知念莉子さん「かっこよかった。兄弟っていうより、自分の憧れの選手っていう風に変わってました」
もう一人の兄、次男の豪くんも頼れる存在。今年の全国インターハイ、円盤投げで6位入賞の実力の持ち主です。
知念莉子さん「豪は兄弟で技術がずば抜けているので、豪は技術的なお手本です」
莉子さんの取り巻く環境が競技への意識を高めてくれるのです。
身長175cmの恵まれた体格とパワーで、投擲に必要なDNAをしっかり受け継いだ莉子さんだけに、まだまだ伸びる要素は十分にあります。
この日も地道に投げ込む姿がありました。
知念莉子さん「精神面が強くないと日本一は遠いと思うし、技術だけでは日本一になれないと思うので」
全国を制するには精神力が伴わなければいけないことを身近かな父や兄から学んでいます。
知念監督「いつの日か3人が全国を取れるような日もくるのかなと期待も持てるようになりましたので、非常に楽しみに練習も見てます」
知念莉子さん「地元で開催されるので、自分の精一杯の力をだして入賞できるように、地元の人によろこんでもらえるようにがんばっていきたいです」