宮崎県で行われた、秋季九州高校野球大会で沖縄旋風が吹き荒れました。きょうは2校の熱戦をもう一度。この大会でベスト4に勝ち残った興南と嘉手納は、来年のセンバツ出場を濃厚にしたばかりか、初出場の嘉手納は破竹の勢いで九州制覇を飾りました。
学校創立25年にして、初の九州大会に出場し一気に頂点へと駆け上った嘉手納ナイン。エース池原有と、キャプテンでキャッチャーの真謝博哉を中心としたチームは、激しい戦いの中で、日替わりでヒーローが誕生するなど各選手が活躍、大きく成長しました。
センバツの絶対条件となるベスト4進出がかかった準々決勝では、初回にエース池原のソロホームラン。さらに、6回には、6番糸数祐樹(まさき)が俊足を飛ばすランニングホームランを決めて試合の流れを決定付けます。
終盤エース池原が1点差まで詰め寄られ、背中に冷や汗が流れる場面もありましたが池原は14奪三振の快投で逃げ切りました。一方、今大会、優勝候補の筆頭に名前があがった興南は同じく長崎勢を相手に、エース島袋洋奨のトルネードが吹き荒れます。
打っても、少ないチャンスをものにする興南打線の真骨頂が炸裂。終わってみれば、12奪三振、2対0の完封勝利で2年連続、春の甲子園出場をぐっと手繰り寄せるベスト4へ勝ち名乗りを挙げました。
そして、迎えた決勝戦の舞台・・・ 初の県勢対決が期待されましたが、興南は準決勝で惜しくも破れ、この大舞台にたったのは、初出場の嘉手納でした。決勝の舞台は、嘉手納の池原、真謝のバッテリーが中学時代に全国大会出場をかけて、九州制覇を果たした思い出の舞台でもありました。
試合は2番山内がこの試合4打数4安打、2打点の大活躍や打っても守っても魅せた、ショート吉田など嘉手納の鉄壁の守りもあって快勝!九州の頂点に立ちました。閉会式では、チームを率いる真玉橋監督の目にも光るものが・・・
喜びを爆発させた嘉手納ナインは興南とともにセンバツ出場校が決定する来年1月29日の選考委員会の発表を待ちます。なお、嘉手納は14日に、全国10地区の代表校が出場する神宮大会の二日目に東海地区代表、岐阜県の大垣日大と対戦します。