来年開催される美ら島沖縄総体で活躍が期待される選手達を紹介していきます。きょうは2年生メンバーで今年の近畿まほろば総体5位入賞を果たした興南高校弓道部です。
的の大きさは一尺二寸、約36センチ。その的を28メートル離れた場所から狙う弓道。弓を発射する位置が少しでもずれると大きく軌道がずれてしまう、高い集中力が求められる競技です。
今年の近畿まほろば総体、団体戦5位入賞のメンバー全員が2年生の興南弓道部。選手達にとっては大きな自信となった今年の総体。しかしその後、挫折が待っていました。
先日行われた県新人大会。優勝候補大本命の興南は1年生チームの浦添高校に準決勝で破れ、優勝を奪われてしまったのです。
砂川主将「プレッシャーというより、やっぱり…油断というものが大きかった思います」
5人で1人4射ずつ計20射の的中率で争われる団体戦。予選は15射、3位決定戦では17射という高い的中率を見せたの対し、敗れた準決勝ではわずか10射。
集中力が少しでもかけると試合の流れが一転する怖さを改めて感じました。
大山くん「射形(弓をひくときの型)がゆがんでしまうのでそこを矯正している途中。次の九州大会までにはそこを直していきたい」
弓をひくときの型の改良に取り組む大山朝暉くん。先月の国体以降調子をくずしていましたが、新人大会での悔しさをばねに今の課題にとりくんでいます。
一方、最後に弓を射る「落(おち)」いわゆる大将を務める安里真央くん。新人戦では予選から全て的中を決めていたものの、準決勝では勝敗を決める最後の20射目をはずしてしまいました。
安里くん「どんな状況でも何があっても自分の仕事だけはできるようにしたいです」
精神的な強さをさらに高めたいと特に集中力を持続させながら練習を重ねています。
照屋コーチ「初めて悔しいと思ったんじゃないかと思います。それに向けて強く指導できる。今後練習をより一層してくれると思っています」
自信と挫折を経験した今年、この経験を生かして興南弓道部、来年はさらなる飛躍をめざします!
「インターハイ、絶対優勝するぞ!オー」