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昨夜から今朝にかけ、那覇空港では、全日空の沖縄国際貨物ハブがスタートしました。初日の様子はどうだったんでしょうか。那覇空港の新貨物ターミナルに実近記者がいます。

実近記者「事業の舞台となる全日空の上屋に来ています。広さは2万8000平方メートル、サッカーコート4面分と本当に広いんです。きょうは全日空貨物本部から宍戸隆担当部長にお越しいただきました」

全日空貨物本部・宍戸隆さん「この上屋は端から端まで約230メートルあり、日本でも最大級の広さとなっています」

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それでは事業初日の動きをVTRにまとめました。

全日空・殿元清司貨物本部長「スピードと世界一のクオリティを誇る、アジアに誇れる貨物として責任をもって育てていきたい」

きょう未明、新貨物ターミナルで開かれた初便の就航式典には、県内経済界を中心に多くの関係者が集まりました。そして午前1時20分。

「青い翼が見えてきました。沖縄貨物ハブの第一便がいま、台北から到着しました」

いよいよ貨物の載せ換え作業が始まりました。

「今、貨物機から初荷が降ろされています」

この事業のために改良された全日空の新型コンテナが行きかいます。

殿元清司貨物本部長「感慨深い。成長著しいアジアの物流を取り込み、日本がもう一回元気になっていく原動力になっていければ」

沖縄国際貨物ハブ事業は日本とアジアの8空港と那覇空港を結び、深夜に那覇に貨物を運びます。その後、行き先別に仕分けされ、通関手続きが取られます。そして早朝には再び各都市に配送されるというハブアンドスポーク方式のプロジェクト。

「今、上海からの便が到着しました。次々と貨物機が那覇空港に集結しています」

貨物機は日曜を除く毎晩、8つの都市と那覇空港を往復しますが、月曜日だけは、運用される貨物機は6機体制となります。

「午前3時前です。今こちら那覇空港に日本とアジアからの貨物機がすべてそろいました。いま現場では職員たちによる全力の仕分け作業が行われています」

全日空のボーイング767フレイター6機が集結しました。

昨夜の貨物取扱量は合わせておよそ500トン、ほぼ満載です。24時間空港の利点を生かし、作業は早朝にかけ、急ピッチで進みます。一方、こちらの事務所では、貨物の管理や、通関手続きをコンピューターを使って行っています。

そして午前4時、室内温度摂氏3度の大型冷蔵施設から一台のコンテナが出されます。ドラゴンフルーツやゴーヤー、豚肉など県産品およそ1トンを積んだ、県物産公社の初荷です。

「沖縄の物産を乗せたコンテナが今香港行きの貨物機にゆっくりと搭載されていきます」

沖縄県物産公社・名城徹取締役事業開発部長「毎日飛ぶわけですから、県内の生産者、メーカーさんと一緒に、共同開発、しながら市場開拓に努めたいと思います」

沖縄県・川上好久企画部長「新しい時代の展開をちょっと感じました。物流も第3の大きな産業の柱として育ってほしい」

「仕分け作業を終えて、新たに荷物を積んだ貨物機が再び動き始めました」

早朝には、アジアと日本の各都市に到着させなくていけません。

「午前4時過ぎです。上海に向けて第一便がいま飛び立ちました」

アジアの物流を大きく変えたプロジェクト初日。大きな混乱もなく貨物機は次々と未明の空に羽ばたいて行きました。

沖縄県としても、県産品の輸出、企業誘致と事業をどう活用するか、それはまさにこれからが正念場といえます。かつての万国津梁を、飛行機で実現したと言われる今回の事業。うまく活用していきたいものです。以上中継でした。